学生時代、20年以上前の話です。このソアラは「ハイソ・カー」(ハイ・ソサエティー・カーの略)ブームの先駆けとして登場した。
それまでホンダのシティ・ターボ、CR-Xとホンダのコンパクトスポーツを2台乗り継いできていた事もあり、ここいらでいっちょ、でっかいのが欲しいな~と思って購入した。39万円で12年落ち位だったと思う。学生だったから高いのはムリだしね。
で、1年くらい乗って、当時乗っていたトヨタ ソアラ2.8EXを雑誌の個人売買で売りに出した。すぐに連絡が入り、商談。現れたのは20歳半ばくらいのちょっとヤンキーチックな男。「あ~、年式の割には綺麗だね~。いいよ買うよ。」とすぐに話はまとまった。売却金額29万円也。13年落ちの割には綺麗にしていたので即決だった。しかし、これは長く悩まされるトラブルへの入り口だった…。
警察からの電話
それはソアラを売却してから半年くらい経った頃。すっかり前の車のことなど忘れていたある日警察から電話が入った。
「あのね。松戸警察なんだけどね。あなたね。こないだ松戸駅前で駐車違反したじゃない。でね。罰金が払われてないんだけど、どうなってんの?」という内容だった。
??? なんのこっちゃ?松戸?行ってないよ??
しばらく警察のオッちゃんの話が全く理解できなかった。
オレ:「間違えてないっスか?松戸なんか行ってないですよ。」
警察:「そんなことないよ。ナンバー○○のクルマって、あんたのでしょ!」
オレ:「○○?? ・・・・(しばし沈黙) あっ!!」
そう。それは前に乗っていた中古のソアラだった。
オレ:「その車、半年くらい前に別の人に売ったんですけど。」
警察:「え?名義はあんたのになってるよ。」
オレ:「マジっすか??売った相手に確認してみます!」
つまり、売却から半年たって、売ったソアラはまだ名義変更されていなかったのである。
とりあえず、その場は収まり、早速怒りを押し殺して売った相手に電話。しかし、「あ~。いろいろ忙しくてね~。まだ変更してないんだよねか~。」能天気な返事が返ってきた。「絶対に即刻名義変更して下さいね!」と念を押し、電話を切った。
しばらくして、税金の納付書が送られてきた
何となく予感はしていたが、しばらくしてソアラの自動車税の納付書が届いた。我が家に。それまでも何度か電話したものの、留守電だったりで名義変更が完了したとの確認は取れていなかった。
さすがに怒り頂点になり、納付書を買い主に送ると共に留守番電話にかなり強い口調で「これでちゃんとしなかったら、しかるべき措置を取るからね!!」と吹き込んだ。
何やら変な小包が届いた
それからまたしばらくして、変な小包みが届いた。開けてみると、シワくちゃナンバープレートが1枚。ソアラのだった。
つまり、廃車にする最後まで(1年半くらいだったかな)、ソアラの名義変更をしなかったのである。あきれ果てたものの、廃車にしたっぽいし、怖そうなヤンキーだったし、どうにか廃車処理をした(細かくは覚えてないけど。)。
個人売買って面倒くさいな~と、かなり凹んだ甘酸っぱい思い出でした。