トヨタは1998年10月に、新型プレミアム4ドアセダン「アルテッツァ」を発売、更に2001年7月にそのワゴン版となる「アルテッツァジータ」を発売しました。共に「プログレ」「ブレビス」とプラットフォームを共有しながら、よりハイパフォーマンスなパワートレインを採用するなどスポーティな味付けが行われていました。又、海外にも「レクサス・IS」として輸出されました。
初期型のボディサイズは、アルテッツァが全長4,400mm×全幅1,720mm×全高1,410mm、アルテッツァジータが全長4,505mm×全幅1,720mm×全高1,420~1,435mmで、ホイールベースは共通の2,670mmでした。車両重量はアルテッツァが1,310~1,360kg、アルテッツァジータが1,350~1,540kg(いずれも初期型)でした。サスペンション形式は、プログレ/ブレビス同様の4輪ダブルウィッシュボーン式が採用されました。
アルテッツァジータには4WD車も設定
駆動方式はFRが基本で、アルテッツァジータにはフルタイム4WDも設定されました。エンジンは、アルテッツァには2L直6DOHCの1G-FE型(最高出力160ps/最大トルク20.4kgm)及び2L直4DOHC VVT-iの3S-GE型(最高出力:MT車210ps・AT車200ps/最大トルク22kgm)が、アルテッツァジータには1G-FE型と3L直6DOHCの2JZ-GE型(最高出力220ps/最大トルク30kgm)が用意されました。
尚、フルタイム4WD仕様は2JZ-GE型搭載車のみに設定されました。トランスミッションは、1G-FE型には6速MT及び4速トルコン式ATが(アルテッツァの6速MTは2000年5月に追加)、3S-GE型には6速MT及び5速トルコン式ATが、2JZ-GE型FF仕様には5速トルコン式ATが、同4WD仕様には4速トルコン式ATがそれぞれ組み合わせられました。
トヨタ アルテッツァのCM
新車情報’99 トヨタ アルテッツァ
3タイプのグレード・仕様を設定
グレード体系は、ベースグレードとして両モデルに1G-FE型搭載の「AS200」が、アルテッツァに3S-GE型搭載の「RS200」が、アルテッツァジータに2JZ-GE型搭載の「AS300」がラインナップされた他、更にシンプル装備の「Nエディション」(アルテッツァジータのみ)、豪華装備の「Lエディション」、スポーティな内外装の「Zエディション」の各仕様が用意されました。
そして2001年5月にアルテッツァにフェイスリフトと一部グレードにディスチャージヘッドランプの採用が行われ、次いで2002年8月にアルテッツァ/アルテッツァジータ共にディスチャージヘッドランプ装備グレードの拡大(アルテッツァは全車に標準化)が実施されました。そして2005年3月にアルテッツァの「RS200」系が廃止された後、同年7月にアルテッツァ/アルテッツァジータ共に生産終了となりました。
後継モデルは、翌8月に発売された2代目レクサス・IS(日本国内でも同名で発売)でした。