トヨタのプレミアムセダン「クラウンマジェスタ」は、1991年に「クラウン」と「セルシオ」の間を埋める車種として登場し、2013年9月に発売された現行型で6代目となりました。専用設計であった先代までとは異なり、クラウンロイヤル/クラウンアスリート(以下クラウン)をベースにした派生モデルとなった他、パワートレインのハイブリッド化により燃費を大幅に改善した事が特徴となっています。
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クラウンのボディをストレッチ
スタイリングは、基本的なボディ形状はベースモデルのクラウンとほぼ同一ながら、全長及びホイールベースがそれぞれ75mmストレッチされると共に、王冠をモチーフにした格調高いフロントグリルの採用により差別化が図られています。ボディサイズは全長4,970mm×全幅1,800mm×全高1,460mmで、先代より一回り小さくなった一方、車両重量は僅かに増加し1,810kg~1,830kgとなっています。
サスペンション形式は、クラウン及び先代同様の前:ダブルウィッシュボーン式/後:マルチリンク式を踏襲します。パワートレインは、先代が2種類のV8ガソリンエンジンの設定であったのに対し、発売当初設定されたのは「レクサス・450h」と基本的に共通の、3.5L V6アトキンソンサイクルの2GR-FXE型エンジンと交流同期型モーターの組み合わせによるハイブリッドユニット1種類となっています。
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先代との比較では低燃費と安全装備が美点
システム最高出力は先代の4.6L車に匹敵する343psを発生する一方で、燃費は先代4.6L車の約2倍となる18.2km/Lの低燃費を実現しています。トランスミッションは電気式無段変速機で、駆動方式はFRとなっています。インテリア面では基本的なデザインはクラウンと共通ながら、サンバースト木目調の素材を各所にあしらい高級感が演出される他、ホイールベース延長に伴い後席スペースの拡大が実現しています。
装備面では、ドアミラーの死角をカバーし車線変更をアシストする「ブラインドスポットモニター」や、ハイビーム照射範囲を自動調整する「アダプティブハイビームシステム」といった安全装備の他、タイヤ空気圧警報システムが標準装備されます。そして2014年7月、クラウンと共にトヨタのハイブリッド車としては初となる4WD車が設定されました。
搭載されるハイブリッドユニットはクラウンと同一の、2.5Lアトキンソンサイクル直4エンジン+交流同期型モーターをベースにトルセンLSD付トランスファーと新開発のハイブリッド用トランスミッションを組み合わせたもので、FR車を上回る19km/Lの低燃費を実現しています。又、歴代マジェスタで4気筒エンジン搭載車が設定されるのは初めての事でした。
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