トヨタ自動車は2017年2月15日、ハイブリッド車「プリウス」をベースとしたPHV(プラグインハイブリッド車)、新型「プリウスPHV」を発表、同日販売を開始しました。先代モデルが発売されてから5年ぶりの全面改良で、性能や利便性の向上とともにハイブリッド版プリウスとの明確な差別化が図られたことが特徴となっています。
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プリウスとエクステリアを差別化
プラットフォームはプリウスと共通で、ボディタイプも同様に5ドアハッチバックセダンのみが設定されます。スタイリングは、先代に対してはアグレッシブなイメージに変貌するとともに、燃料電池車「ミライ」を彷彿とさせるLED4連ヘッドランプ採用のフロントマスクや、中央部分がくぼんだダブルバブルのリアウィンドウなどにより、現行プリウスからも大幅なイメージチェンジが図られました。
ボディサイズは全長4,645mm×全幅1,760mm×全高1,470mmで、先代との比較では全長が165mm、全幅が15mm拡大され、全高は20mm低められました。また、現行プリウスに対しても全長が105mm延長されました。ホイールベースは、それらと同一の2,700mmとなっています。サスペンション形式は、現行プリウス同様のフロント:ストラット式/リア:ダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。
燃費性能や充電の利便性が向上
プラグイン・ハイブリッドシステムは、1.8L直4ガソリンエンジン(最高出力98ps/最大トルク14.5kgm)+交流同期電動機(最高出力72ps/最大トルク16.6kgm)+電気式無段変速機+リチウムイオンバッテリー(総電力量8.8kWh)の組み合わせが採用されました。JC08モード燃費は先代を5.6km/Lしのぐ37.2km/Lを実現したほか、EVモードでの走行距離が26.4kmから68.2kmまで延長されました。
さらに、EV走行時の最高速度も従来よりも35km/h高い135km/hを実現したことも特徴となっています。また、充電システムが従来の200Vから100Vに変更されるとともに、急速充電システムの付加により汎用性・利便性が大きく向上しました。そのほか、オプションで用意されるソーラーパネルを装着した場合、最大で6.1km分のEV走行をまかなうことが可能となります。
安全運転支援システムを全車に装備
一方インテリア面は、プリウスには備わらない11.6インチの縦型タッチパネルを採用したことが特徴となります。また、乗車定員は先代プリウスPHVおよび現行プリウスが5人乗りであるのに対し、4人乗りとなったことも相違点となります。安全装備面では、単眼カメラとミリ波レーダーによる安全運転支援システム「Toyota Safety Sense P」が全車に標準装備されるなど、先代から大幅な強化が図られました。
グレード体系は、下から「S」「Sナビパッケージ」「A」「Aレザーパッケージ」「Aプレミアム」の5タイプのラインナップとなっています。