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スズキ アルト(3代目 1988-1994):5ナンバー車を追加しワークスが独立したモデルに

スズキ アルト Hustle St (3代目 1988)

1979年に初代モデルがデビューしたスズキの軽自動車「アルト」は、1988年9月に4年ぶり2度目のフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。ターボエンジン搭載のスポーティグレード「ワークス」シリーズが独立したモデルとなった他、アルト初の5ナンバー車が設定された事が特徴でした。

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リアサスペンションを変更

スズキ アルト(3代目 1988)

ボディタイプは先代同様3ドア及び5ドアハッチバックが設定され、スタイリングも先代のイメージを受け継ぐ直線基調のフォルムが採用されました。発売当初は従来同様全車が商用4ナンバー仕様であった他、ワークスには専用エクステリアが備わる3ドアボディが与えられました。初期型のボディサイズは全長3,195mm×全幅1,395mm×全高1,400~1,410mmで、実質的に先代と同等でした。

スズキ アルト Works RS/X (3代目 1988)

一方、ホイールベースは一気に160mm延長され2,335mmとなりました。車両重量は、エントリーグレードで540kgと先代と同等に抑えられていました。サスペンション形式はフロントはマクファーソンストラット式を踏襲し、リアはそれまでの古典的なリジッド・リーフ式からI.T.L/コイル式に変更されました。

スズキ アルト Works RS/X (3代目 1988)

駆動方式はFFとフルタイム4WDの設定となり、従来用意されていたパートタイム4WDは廃止されました。エンジンは、当初搭載されたのは550cc直3のF5B型で、標準モデルにはSOHC6バルブNA(最高出力34ps/最大トルク4.3kgm)が、ワークスにはSOHC6バルブターボ(最高出力58ps/最大トルク7.4kgm)及びDOHC12バルブターボ(最高出力64ps/最大トルク7.8kgm)が設定されました。

スズキ アルト Works RS/X (3代目 1988)

トランスミッションは、標準モデルに4速/5速MTと3速トルコン式ATが、ワークスに5速MTと3速トルコン式ATが用意されました。そして翌1989年1月、標準モデルにSOHC12バルブNA仕様F5B型エンジン(最高出力42ps/最大トルク4.4kgm)を搭載する上級グレード「エポP2」が追加されました。

追って同年4月、物品税廃止に伴い4ナンバー車のメリットが薄れた事を受け、標準モデルに後席の居住性を改善した5ナンバー車が設定され、以後こちらがラインナップの主力となりました。同時に、同じく標準モデルに運転席側スライドドアを採用した1+2ドア仕様の「スライドスリム」が追加されました。

軽自動車規格変更に対応

次いで1990年3月に軽自動車規格変更に対応する為のマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトと共に全長が100mm延長された他、エンジンが660cc直3のF6A型に置換されました。同時に、ワークスが全車5ナンバー仕様に変更されました。エンジンの仕様は、標準モデル用としてSOHC6バルブNA(最高出力36ps/最大トルク5.1kgm)と、SOHC12バルブNA(最高出力42ps/最大トルク5.3kgm)が用意されました。

一方、ワークスは一旦DOHC12バルブターボ(最高出力64ps/最大トルク8.7kgm)のみの設定となったものの、同年7月にSOHC6バルブターボ(最高出力61ps/最大トルク9.2kgm)搭載の特別仕様車「ターボi.e」が設定されました。次いで1991年9月のマイナーチェンジでインパネの意匠が変更されると共に、ワークスDOHC車のリアブレーキがディスク化されました。

同時に、ターボi.eがカタロググレードに昇格しました。追って同年11月、5ドア車のBピラー以降の全高を高めたフルゴネットタイプのバン「ハッスル」が追加されました。そして1994年11月にフルモデルチェンジが実施され、4代目モデルに移行しました。

型式名:CL11V/21V/22V/CM11V/21V/22V/CN11S/21S/CR22S/CP11S/21S/CS22S

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