1955年に初代モデルが発売されたトヨタのプレミアム4ドアセダン「トヨペット・クラウン」は、1962年9月に初のフルモデルチェンジを実施し、2代目モデルとなりました。初代からボディサイズが拡大されると共に、内外装の大幅なイメージチェンジが図られました。又、ワゴンなどが設定された他高性能版や豪華版が追加されるなど、バリエーションが大幅に拡大されました。
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直線的なスタイリングに変貌
スタイリングは、丸みを帯びたずんぐりしたフォルムが特徴だった初代から一転し、直線を基調とした伸びやかなプロポーションに変貌しました。又、デザインのモダナイズと共に特徴的だった観音開き式ドアを廃止し、後席用ドアが一般的な前ヒンジ式に改められました。同時にシャシーも近代化され、初代のラダー型フレームからX型フレームに変更されました。
ボディバリエーションは、セダンの他にライトバンと3人乗り及び6人乗りピックアップの3種類のバリエーションからなる商用車仕様の「マスターライン」が新たにラインナップされました。更に、ライトバンをベースにセダン並みの内装を施すと共に、荷室に2人分の補助シートを追加した「カスタム」と呼ばれる8人乗り仕様のワゴンが追加されました。
ボディサイズは1960年に改正された小型車規格に合わせ大幅に拡大され、セダン同士の比較で全長が325mm長い4,610mmに、全幅が15mmワイドな1,695mmとなった一方で、全高は60mm低い1,465mmになりました。又、ホイールベースは160mm延長され2,690mmとなりました。セダンの車両重量は1,215kg~1,310kgで、ボディサイズの拡大にも関わらずさほど増加しませんでした。
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サスペンションを近代化
サスペンション形式は、フロントが初代同様のダブルウィッシュボーン/コイル式+トーションバーを踏襲し、リアはリジッド/リーフ式から近代的なトレーリングリンク/コイル式に改められました。駆動方式はFRを踏襲し、エンジンはまず先代から受け継いだ1.9L直4OHVの3R型が搭載されました。スペックは、最高出力80ps(スタンダード)/90ps(デラックス)・最大トルク14.5kgmでした。
トランスミッションは、初代同様2速/3速のみシンクロメッシュ式のオーバードライブ付き3速MTと、2速トルコン式セミAT「トヨグライド」が設定されました。セダンの最高速度は140km/hでした。そして1963年9月にマイナーチェンジを実施し、フロントグリルとテールランプの意匠が変更されると同時に、MT車のフルシンクロ化やAT車のフルオート化が行われました。
次いで1965年7月に2度目のマイナーチェンジを実施し、バンパーの上に載っていたターンシグナルランプがバンパー埋め込み式となった他、テールランプのデザインが丸型から角型に変更されました。同時に、「スタンダード」と「デラックス」の間を埋める新グレードとして、個人オーナーをターゲットとした「オーナースペシャル」が追加されました。
6気筒車を追加
更に同年11月に、2L直6SOHCのM型エンジン搭載車が追加されました。「デラックス」に最高出力105ps/最大トルク16kgmのシングルキャブ仕様が、そしてフロントディスクブレーキや4眼式メーター、フロアシフトを採用するスポーティーな新グレード「S」には、最高出力125ps/最大トルク16.5kgmのツインキャブ仕様が搭載されました。最高速度は前者が155km/h、後者が165km/hでした。
次いで1966年3月に、「スタンダード」「オーナースペシャル」「カステム」にもM型エンジ搭載車が追加されました。更に同年11月に、パワーウィンドウやフロントディスクブレーキなどを装備する最上級グレード「スーパーデラックス」が追加されました。そして1967年9月に3代目モデルにバトンタッチされ、生産終了となりました。
先代モデル:初代クラウン
後継モデル:3代目クラウン
歴代クラウン
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