初代モデルが1955年12月に発売されたトヨタ自動車の商用車「トヨペット・マスターライン」は、1959年11月に4年ぶり初のフルモデルチェンジを受け、2代目RS20系に移行しました。先代が「トヨペット・マスター」をベースに開発されたのに対し、ベースモデルを初代「トヨペット・クラウン」に変更、それにともないメカニズムも一部変更されました。
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3種類のボディでスタート
ボディタイプは当初、先代同様に3/6人乗りの3ドア・ライトバン(RS26V)と「シングルシート」と呼ばれる3人乗り2ドア・ピックアップ(RS26)、および「ダブルシート」と呼ばれる6人乗り2ドア・ピックアップ(RS26P)の3タイプがラインナップされました。エクステリア・デザインは、Bピラーより前半部分は基本的にクラウンと共通でした。
また、ダブルシート・ピックアップは、先代同様乗用車風のスタイリッシュなフォルムが備わっていました。ボディサイズは全モデル共通の全長4,380mm×全幅1,680mm×全高1,605mmで、先代から若干拡大されていました。ホイールベースは先代と同一の2,530mmで、車両重量は1,170~1,280kgでした。また、最大積載量はシングルシート・ピックアップが750kgで、それ以外は500kgでした。
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先代から出力が向上
駆動方式はFRが踏襲され、エンジンも水冷1.5L直4OHVのR型がキャリオーバーされました。当初のスペックは最高出力58ps/4,400rpm・最大トルク11kgm/2,800rpmで、先代から10ps/1kgmの向上を果たしていました。トランスミッションは先代同様、2~3速がシンクロ式の3速コラム式MTが組み合わせられ、最高速度100km/hの性能を発揮しました。
また、ベースモデルのクラウンに先駆け、同社初の2速トルコン式セミAT「トヨグライド」がオプション設定されました。サスペンション型式は、先代が旧態依然とした4輪リジッド・アクスル/リーフ式であったのに対し、クラウンと同様にフロントにウィッシュボーン/コイル・独立懸架式が採用されました。
ステアリング形式はウォーム・セクター・ローラー式が踏襲され、タイヤは先代より1インチ小径の6.00-15サイズが装着されました。一方インテリアは、横型のスピードメーターと丸形3眼式のコンビネーションメーターが備わっていました。装備面では、オプションでヒーターやラジオ、時計などが用意されました。
後期型はエンジンを1.9Lに置換
その後同年7月にエンジンに改良が施され、最高出力が60psに向上しました。さらに翌1960年4月には、観音開き式のドアが備わる5ドアライトバン(RS26VB)が追加されました。追って同年10月にマイナーチェンジが実施され、フロントグリルやインパネなどの意匠が変更されました。次いで1961年7月、エンジンが1.9L直4OHVの3R型(最高出力80ps/最大トルク14.5kgm)に置換されました。
それと同時に、車名が「マスターライン1900」(RS36系)に変更されました。そして1962年9月、ベースモデルのクラウンと同時にフルモデルチェンジが実施され、3代目RS46系に移行しました。
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