私もそれなりの年齢なので、色々な車を乗ってきましたが、その中でも一番好きだった車が、三菱GTO、形式は前期型のZ-16Aです。
横幅はデカイのに車内は恐ろしいぐらい狭く
いわゆるバブル期に発売された車で、この車に限らず、当時発売されていたスポーツカーは燃費も悪ければ(ハイオクでリッター5km以下とかが普通)、車の横幅とかはデカイのに車内は恐ろしいぐらい狭く(軽自動車よりも狭い)、内装面でも車両価格は400万円以上するくせに、同価格帯のセダンと比べるとすごく見劣りがするのがほとんで、私が愛したGTOもそういう車でした。
三菱GTOのCM
発売された時は私自身まだ運転免許もなければお金もない子供でした。働きだしてからも色々と車には乗ってみたのですが、正直ゲタという認識で洗車もタマにするぐらいだし、ガソリンスタンドでお願いすれば良いやと、自分で洗車もしていませんでした。ある程度収入も安定し、車を買い替えようと思った時カー雑誌でGTOが目に止まり、すごく欲しくなってしまいました。
すごく欲しくなった時には生産中止で
その時GTOはすでに生産中止になっており、新車で購入するのは無理で、買えるのは中古車のみでした。車のモデルには前期と後期があり、後期の方が新しく、熟成された面もあったのですが、やはりデザイン的に前期モデルのほうが好きだったので前期を購入しました。
購入店ですが、正直GTOはレアな車で、中古車屋にいっても置いてることは殆どない車でした。私の住んでるところが田舎なのもありますが(人口50万人ぐらいの市)、毎週ガソリンスタンドで給油するぐらいのペースで街中を走っていても、年に一台見かけるかどうかでした。
中古車屋さんの店頭で並んでいることは期待できないので、友人の中古車屋さんにオークションで落としてもらうようお願いしました。当時はインターネットなどは普及しておらず、一般人もオークションとかも知らないぐらいでしたが、友人にディーラー関係の人が多かったのでお願いできました。
まさにストレートモンスター
乗ってる車の車検はまだ余裕があったので焦らず探し、希望の車を無事購入できました。乗ってみた感じですが、それまで乗っていた車も3Lカーでしたが、やはり馬力が違います。ストレートモンスターと異名をとるだけあって直進時の加速は凄かったです。
特に空気抵抗は少なく、重心が低く、重たいボディなどの要因から、高速道路を走る時の安定性は良かったです。ただし、その重さがネックとなり、登り坂ではパっとしませんでした。イニシャルDでも、年代物のRX-7や86、他のスポーツカーは出てるのに、GTOが一切出てこない事からもお察し頂けると思います。
乗っていて悪かった点は、無駄にデカイ横幅です。また2ドアなのはいいですが、ドア自体がすごく長いので、ある程度ドアを開けるスペースがないと乗り降りがしづらいことです。ドア自体も今の車と違い、相当分厚いので、駐車場の乗り降りは本当に苦労しました。
ネックなのが最低地上高の低さ
次にネックなのが最低地上高の低さです。ローダウンしてる車もそうですが、駐車場への出入りする時、何も考えずに運転すると底を擦ってしまうんですよね。よく駐車場の出入り口で蛇行しながら低速で通過してる車を見かけますが、そういう事をしないとダメでした。それで底を擦らずに通過できるならいいですが、物理的に無理だろう?という場所もあり、特に立体駐車場に車を停める時は気を付けました。
アラを探せばいくらでも出て来ますが、その車を好きだという部分がまた良いんですよね。好きな女性がわがままを言っても、そこがまたかわいいと思ってしまう、そういう感じです。洗車も自分で毎週するようになりましたし、やはり好きな車に乗るということは大切なことだと思いました。