日産自動車は、ハッチバック型コンパクトカーの3代目「マーチ」(K12型・輸出名マイクラ)をベースとした2ドア2+2シーター仕様のハードトップコンバーチブル「マイクラC+C」を開発、2005年11月にまず欧州市場で発売しました。日本国内では2007年1月の東京オートサロンで初公開された後、同年7月に1500台限定で販売が開始されました。
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英国工場で生産
生産は英国日産自動車製造会社で行われ、日本向けモデルは仕様変更を受けた上で逆輸入されました。スタイリングはAピラーより前の部分はハッチバックと共通で、全体的なフォルムも共通性を持たせたデザインポリシーで纏められていました。又、電動リトラクタブルルーフ機構はドイツのカルマン社と共同で開発されたもので、22秒で開閉する事が可能でした。
ボディサイズは全長3,820mm×全幅1,670mm×全高1,445mmで、ハッチバックに対し全長が95mm、全幅が10mm大きく、全高は80mm低いディメンションでした。ホイールベースはハッチバックと共通の2,430mmで、車両重量は200kg前後重い1,170~1,200kgでした。サスペンション形式はハッチバック同様フロントがマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式でした。
国内仕様車は1.6Lエンジンを搭載
駆動方式はFFのみの設定で、ハッチバックに設定のあるフルタイム4WDは用意されませんでした。国内仕様のエンジンは、国内向けハッチバックには設定の無い1.6L直4DOHCガソリンNAのHR16DE型(最高出力110ps/最大トルク15.6kgm)が採用され、トランスミッションは5速MT又は4速トルコン式ATが組み合わせられました。
一方欧州仕様には、他に国内向けハッチバックにも搭載される1.4L直4DOHCガソリンNAのCR14DE型エンジンや、1.5L直4SOHCディーゼルターボのK9K型エンジンも用意されました。グレード体系はモノグレード設定で、本革コンビシートやホワイトメーターの採用などによりハッチバックとの差別化が図られていました。
安全装備面では、ハッチバック同様SRSデュアルエアバッグシステムやEBD&ブレーキアシスト付ABS、前席アクティブヘッドレストなどが採用されました。その他の装備としては、エクステリア面ではフロント&リアフォグランプやフロントスポイラー、15インチアルミホイールが、インテリア面では本革巻きステアリングホイールやフルオートエアコンなどが標準装備されました。
ボディカラーは、メットブラック/ダイヤモンドシルバー/エモーションレッド/ブリーズブルー/カフェラテベージュの5色が用意されました。そして2010年8月に予定台数の1500台に達した為、国内販売は終了となりました。前月に登場したK13型マーチ/マイクラにはコンバーチブルの設定が無い為、現時点では一代限りのモデルとなっています。
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