三菱重工業は1963年7月、エントリーモデル「コルト600」の上級モデルとなる小型車「コルト1000」を発売しました。同社として初めて4ドアセダンが設定された車種ながら、一部に先進的な設計が採用されたコルト600に対し、堅実性重視のコンサバティブな設計となっていました。のちに排気量を拡大したモデルが追加されるなど、ラインナップの拡充が図られました。
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FR方式+リジッド式リアサスを採用
車体はモノコック構造で、当初のボディタイプは前述の4ドアセダンのほか、3ドアライトバンも用意されました。スタイリングは直線基調のボディラインやフラットデッキのフォルム、大型グリル採用のフロントマスクなどが特徴でした。ボディ・ディメンションは全長3,830mm×全幅1,490mm×全高1,420mm、ホイールベース2,285mmで、コルト600よりも二回りほど大きいサイズとなっていました。
駆動方式はコルト600に採用されたRRに代わり、コンベンショナルなFRが採用されました。エンジンは、水冷4ストローク1L直4OHVのKE43型(最高出力51ps/最大トルク7.3kgm)が搭載されました。組み合わせられるトランスミッションはフルシンクロの4速コラム式MTで、最高速度125km/hの性能でした。
ホイールベースを延長した1500シリーズを追加
また、サスペンション型式はフロントにウィッシュボーン/コイルが、リアには古典的なリジッド・リーフ式が採用されました。その後1965年10月に、前年に登場した高級セダン「デボネア」との格差を埋めるモデルとして、1.5L直4OHVのKE45型エンジン(最高出力70ps/最大トルク11.5kgm)を搭載する上級グレード「1500」が追加されました。
外観面では、1000から全長とホイールベースが延長されたほか、ヘッドランプが2灯式から4灯式に変更されていました。次いで1966年9月、1000に代わるモデルとして、1.1L直4OHVのKE44型エンジン(最高出力58ps/最大トルク8.2kgm)を搭載する「1100」がリリースされました。さらに同年12月には、1100用のボディに1.5Lエンジンを搭載するとともに、フロントにディスクブレーキを装備した「1500スポーツセダン」が追加されました。
ツインキャブ仕様車を追加
次いで1968年5月にマイナーチェンジが実施され、セダンのフロントまわりやリアまわりの意匠が一新されるとともに、ボディが1500系のロングホイールベース仕様に一本化されました。同時に、チルトステアリングの標準化や3速トルコン式ATの設定などが行われれたほか、1100が1.2L直4OHVのKE46型エンジン(最高出力62ps/最大トルク9kgm)搭載の「1200」に置き換えられました。
三菱 500/コルト600
コルト800/1000F/1100F/11F
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