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マツダ ポーター (1968-1989):B360の後継モデルとして登場しロングセラーに

マツダ ポータートラック 1968

東洋工業(現:マツダ)は1968年11月、1961年に発売した「B360」に代わる新型ボンネット型軽商用車「ポーター」を発売しました。3ドア・ライトバンと2ドア・ピックアップトラックが用意されたほか、翌1969年3月にはキャブオーバー型トラックボディを持つ「ポーターキャブ」が追加されました。特に後者は、20年に渡り販売が継続されるロングセラーモデルとなりました。

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当初両モデルで異なるエンジンを搭載

マツダ ポーターバン1968

ポーターのボディ・ディメンジョンは全長2,995mm×全幅1,295mm×全高1,390mm、ホイールベース1,995mmで、B360からは全高が低められていました。また、車両重量が大幅に軽減されたことも特徴でした。一方のポーターキャブは、全高が1,585mmと高い半面、ホイールベースはポーターよりも160mm短い1,835mmに設定されていました。

マツダ ポーターキャブ 1969

駆動方式はFRで、エンジンは当初ポーターにはB360後期型同様の水冷4ストローク360cc直4OHVのDB型(最高出力20ps/最大トルク2.4kgm)が、ポーターキャブには空冷2ストローク360cc直2のCC型(最高出力23ps/最大トルク3.3kgm)が搭載されました。その後1970年にポーターキャブのマイナーチェンジが実施され、ドアウィンドウが引き違い式からウィンドウレギュレーターによる巻き上げ式に変更されました。

M/Cでエンジンを統一

次いで1972年、ポーターキャブに定格出力10kWの電動モーターを搭載し60kmの走行距離を持つ電気自動車が追加されました。追って翌1973年2月にはポーター/ポーターキャブ両モデルにマイナーチェンジが実施され、ともにエクステリアが小変更されると同時に、ポーターのエンジンが軽乗用車「シャンテ」に搭載されていた水冷2ストローク360cc直2のAA型(最高出力35ps/最大トルク4kgm)に置換されました。

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一方でポーターキャブのエンジンは、型式はCC型のままながらアウトプットが最高出力30ps/最大トルク3.8kgmに高められました。続いて1975年1月、ポーター/ポーターキャブ両モデルに黄色ナンバープレートに対応するための一部改良が実施され、翌1976年には、ポーター/ポーターキャブともにエンジンが昭和51年排出ガス規制に適合したAA型(最高出力:ポーター用32ps/ポーターキャブ用29ps)に変更されました。

ポーターキャブは新規格に対応

追って1977年の軽自動車規格改正の際にポーターが生産終了となった一方、ポーターキャブにはビッグマイナーチェンジが実施されました。ボディサイズが一回り拡大されるとともにフロントマスクの意匠が一新されたほか、エンジンが三菱自動車製の水冷4ストローク550cc直2SOHC(最高出力29ps/最大トルク4.2kgm)に置換されました。また、一方開き仕様が廃止され、3方開き仕様に一本化されたことも変更点のひとつでした。

次いで1983年に実施されたマイナーチェンジでは、エンジンが三元触媒採用の改良型に置換されました。そして1988年10月に軽自動車規格が改正されたことにともない、同年12月をもって生産終了となりました。後継モデルとして、翌1989年6月にスズキからのOEM供給による「スクラム」がリリースされました。

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