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ビュイック リーガル (3代目 1987-1996):FF方式を採用するとともにスタイリングも一新

ゼネラルモーターズ(GM)が1973年にビュイック・ブランドよりリリースした中型乗用車「リーガル」は、1987年に実施された2度目のフルモデルチェンジにより3代目モデルに移行しました。駆動方式がそれまでのFRからFFに変更されるとともに、スタイリングも先代からイメージが一新されました。

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4輪ディスクブレーキを採用

プラットフォームは「ポンティアック・グランプリ」などと共通の「Wプラットフォーム」で、ボディタイプは当初2ドアクーペのみが設定されました。エクステリア・デザインは、スラントノーズや低められたフロントマスクなどにより先代よりも洗練された雰囲気に変貌しました。ボディサイズは全長4,880mm×全幅1,840mm×全高1,345mmで、先代から全長が200mm短縮されました。

また、ホイールベースもわずかに短縮され2,730mmとなっていました。エンジンは、当初は2.8L V6OHV(最高出力125ps/最大トルク22.4kgm)のみの設定で、トランスミッションは4速トルコン式ATが組み合わせられました。サスペンション形式は先代から一新され、フロントにマクファーソンストラット式、リアにトレーリングアーム式が採用されました。

ブレーキは先代からアップグレードされ、フロントがベンチレーテッド型の4輪ディスク式が採用されました。また、ステアリング形式はリサーキュレーティング・ボール式からラック&ピニオン式に変更されました。グレード体系は、当初標準グレード「カスタム」と上級グレード「リミテッド」の2タイプのラインナップでした。

4ドアセダンを追加

その後、1989年に3.8L V6OHVエンジン(最高出力172ps/最大トルク30.4kgm)を搭載し、アルミホイールなどが備わるスポーティグレード「グランスポーツ」が追加されるとともに、カスタム/リミテッドのエンジンが3.1L V6OHV(最高出力137ps/最大トルク24.9kgm)に置換されました。次いで1990年、4ドアセダンがラインナップに加わりました。

続いて1992年にリミテッド/グランスポーツにABSが標準化され、翌1993年にはフェイスリフトによりフロントグリルやリアコンビネーションランプなどの意匠が変更されるとともに、ATが電子制御式に変更されました。次いで1994年、3.1Lエンジンのアウトプット向上が図られるとともに、全車に運転席SRSエアバッグシステムやABS、パワーウィンドウが標準化されました。

追って1995年には、インテリアの意匠が一新されるとともに助手席にもSRSエアバッグシステムが装備され、翌1996年には3.8Lエンジンのアウトプット向上が図られました。そして1997年にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。

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