ホンダ 新型インサイトの値引き/納期/実燃費レポート
(2023年1月3日更新)
ホンダのハイブリッドセダン「インサイト」は、2代目が一度ラインナップから消滅しましたが、2018年12月に3代目が発売となりました。
低燃費を追求し、やや小さめだったボディサイズのセダンとして登場した2代目インサイトと比べると、3代目はシビックをベースとしたグローバルなCセグメントセダンとして車格がアップ。1.5Lエンジンと2モーターのハイブリッド専用車となっています。
ホンダ インサイトの値引き相場と交渉法
インサイトの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | ~5万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 8~18万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 20~28万円 |
インサイトの値引き難易度:B(A:甘い~E:渋い)
モデルライフ終盤となり、値引き交渉がしやすい状況にあります。
インサイト値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「インサイト以外にも他の車種と迷っている」事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象をホンダの営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認し、本命車種の納期の方が長かったら場合には交渉材料として使いましょう。ただし、半導体不足の影響により生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
インサイト値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
インサイトはホンダの全販売店で販売しています。販売会社は近接地域に複数あり、「ホンダカーズ横浜」「ホンダカーズ中央神奈川」など異なっている場合が多く、同じインサイトを扱っていてもライバルの関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注可能台数も違うので納期が変わ場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なる系列のホンダ販売店で見積もりを取り、インサイトの大きな値引きを引き出しましょう。
インサイト値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
インサイトをディーラーに見に行くと「査定をしましょうか?」と下取り査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
インサイト値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
ホンダ 新型インサイトの納期
インサイトの納期はどのくらい?
- 納期:2ヵ月~3ヵ月
納期は標準的となっています。
インサイトの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、インサイトの売れ筋グレードを前もってメーカーに発注している場合があります。そういった車両なら一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があるので確認してみましょう。
「どうしても、インサイトのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにインサイトの納車の早い車両がないか確認しましょう。
インサイトの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
インサイトに限らず納期が長かった場合、契約をしても納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はインサイトのキャンセルが1台出ました。納期は1か月です。値引きも頑張ります!」といった情報に遭遇する事もありますので営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
インサイトの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
インサイトのように納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにインサイトが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば納期に悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、乗り出し価格も安くなり値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
ホンダ 新型インサイトの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「ホンダ 新型インサイトの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、ホンダ 新型インサイトの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐ簡単にできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる ホンダ 新型インサイトを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
ホンダ インサイトのグレード別 新車価格
タイプ | 乗車 定員 |
エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
消費税10%込み |
LX | 5名 | 1.5L DOHC i-VTEC +e:HEV |
電気式 無段変速機 |
FF | 3,355,000円 |
EX | 3,564,000円 ※3,729,000円 |
||||
EX・PRIME STYLE | 3,685,000円 | ||||
EX・BLACK STYLE | 3,729,000円 |
※レザーシート仕様価格
※価格は2022年2月11日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
ホンダ インサイトのグレード選び
ホンダ インサイトのパワートレイン
ホンダ インサイトのエンジンは1.5L直4の自然吸気ガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせたハイブリッドの1種類となっています。
ホンダ インサイトのグレード構成
ホンダ インサイトのグレードは、エントリーグレード「LX」、中間グレード「EX」、上級グレード「EXブラックスタイル」の3種類です。
また、2020年5月のマイナーチェンジの際に新グレード「EX・PRIME STYLE」が追加となりました。
ホンダ インサイトの実燃費(2名乗車時の目安)
ハイブリッド車(1.5L+モーター)の実燃費
走行シーン | 燃費 |
高速道路中心 | 25~28km/L |
郊外・幹線道路 | 25~30km/L |
市街地 | 23~28km/L |
インサイトは燃費の良いガソリンエンジンと2つのモーターを組み合わせた先進のパワーユニットを搭載しています。
市街地や幹線道路などの日常的な速度域においてはエンジンは発電、モーターの動力で走行するEV的な走行フィーリングとなり、高速道路ではエンジンも動力源として活用されます。
これまでのインサイトと異なり、低燃費最優先というよりもセダンの快適性も重視されており、ボディも立派になった事から低燃費ではあるものの燃費特化はしていないと言えます。
ホンダ インサイトのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
2018年12月14日 ホンダ インサイト 3代目にフルモデルチェンジ
2020年5月29日 マイナーチェンジ 新グレード「EX・PRIME STYLE」追加
インサイトの値引き交渉に使う競合車
ホンダ インサイトの値引き交渉をして安く購入する為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
トヨタ プリウス
トヨタにとってハイブリッド車の象徴的なモデルと言えるプリウス。現行モデルは先代よりもさらに燃費性能に磨きを掛けただけでなく、静粛性や走行安定性など、車としての作りの良さがワンランクアップしました。全国どこでも燃料補給がしやすいハイブリッドという特徴から、幅広い層に支持されています。
新車購入ガイド:【2023最新】プリウスの値引き 納期 乗り出し価格
トヨタ カムリ
2017年7月にフルモデルチェンジをしたトヨタ カムリ。パワーユニットは2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドで、FFのみの設定となっています。
シビックとアコードの関係からすると、カムリはアコードのクラスとなり車格は上ですが、価格面においてインサイトはカムリのエントリーモデルから中間グレードと同等となり、比較対象となります。
新車購入ガイド:【2023最新】カムリの値引き 納期 乗り出し価格
競合車を使ってインサイトの値引き交渉を
インサイトの値引きを引き出すにあたっては、上記のトヨタ プリウス、カムリの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、インサイトの値引きを引き出し易くなります。
インサイトの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
インサイトのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べるとお客さんも少なく、比較的じっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格がどうなっているか最新情報ついても忘れずに確認しましょう。
すでに来店した事があり担当営業マンが決まっている場合は、不在の場合もあるので事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、日中の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。ジックリ交渉するにはやや不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事も期待できます。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位で販売目標計画を立てていますので、目標達成の為に月末はいつもより値引きが期待できます。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きを引き出せるかもしれません。
ただし、月間目標を既に達成している場合や、新車セールスが好調な時など、あまり積極的にならないケースもあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気の値引き交渉は禁物です。各ディーラー側の販売状況によりますので、一概に月末が値引きに最適とは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、年間目標達成の為に3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期や値引き条件変わっているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
インサイト値引き交渉の流れ
しっかりとインサイトの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでインサイトに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
インサイト値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでインサイトの乗り出し価格の見積もりシミュレーションをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、色んなオプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、もう一度車検を取る必要があるかなども確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「インサイトが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだインサイトが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはインサイトの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
インサイトの競合となる車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりをもらいましょう。インサイトの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「インサイトが本命で」と伝えた上で、「出来るだけ本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、併せて競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- インサイトの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額は大きい方が良いとみんなが思いますが、ある程度自分としての合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やインサイトの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
インサイトの値引き交渉で気を付ける点
インサイトの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はあくまでもディーラーとのお付き合いの入り口です。コロナを発端として部品供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
値引き以外でインサイトを安く買う
オプションは社外品にする
インサイトの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、インサイトの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにインサイトを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにインサイトが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンを利用する
残価設定ローンとは、3年後や5年後のインサイトの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にインサイトを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が400万円、3年後のインサイトの価値が220万円の場合、180万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はインサイトを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
インサイトの長所/メリット
馴染みやすいセダンスタイル
トヨタの代表的車種となったプリウスに追随すべく、二代目インサイトでは低燃費性能と低価格を重視したハイブリッドモデルとなりましたが、低価格と低燃費に拘った故に走行性能や快適性は犠牲となり、燃費以外に満足度の低いクルマとなり人気モデルにはなれませんでした。
三代目インサイトはプリウスとの直接対決を避けセダンらしいスタイリングと快適性を追求。プリウスがアグレッシブなデザインでややユーザーから敬遠気味となり、そこにチャンスが生まれました。
高性能なハイブリッドシステム
インサイトのハイブリッドシステムは出力の大きい2つのモーターと1.5Lエンジンを組合せ、市街地ではモーターの動力で走行するレンジエクステンダーEVのように振舞い、EVが得意ではない高速領域ではエンジン出力も使って走行するという現在のインフラにおいては理想的な走行システムを有しています。
インサイトの欠点/デメリット
カムリが競合となる高めの価格設定
二代目インサイトは低価格指向で百万円台後半からの価格設定となっていましたが、三代目インサイトはグッと高級路線となり、300万円台からとなりました。同じ価格帯では車格的に上のトヨタ カムリもあり広い室内を持つカムリとの競合することになりました。
インサイトの値引き込みの総合評価:3.5 (5段階評価)
オーソドックスなハイブリッドセダンを求める人に
カムリでは大きすぎる、新型プリウスのデザインは苦手、という人にとって、新型インサイトは大き過ぎず、デザインも保守的で丁度良い存在ではないでしょうか。
ハイブリッドシステムは同クラスで一番先進的なものであり、しっかりとしたセダンらしいスタイルと快適性を兼ね備えています。
ベースモデルはシビックなのでコンパクトなイメージはありますが、現在のシビックは北米メインとなり車幅1,820mmとかなりワイドです。5ナンバーサイズに慣れている人からすると狭い道での取り回しがやや気を使いますので、購入前には狭い道での試乗をおすすめします。
また、価格面においてはプリウスよりも上となり、カムリとラップしている為、しっかりと値引き込みの見積もりを取った上で検討しましょう。