日産自動車は2016年8月24日、ミディアムサイズのミニバン「セレナ」に6年ぶり4度目のフルモデルチェンジを実施し、販売を開始しました。「プロパイロット」と呼ばれる単眼カメラ式による自動操舵・前車追従機能付きクルーズコントロールが設定された事が最大の特徴で、国産の市販車として初の運転アシストシステムの採用車となりました。
新車購入ガイド:【2023最新】セレナの値引き 納期 乗り出し価格
スタイリングをイメージチェンジ
ボディタイプは、左右に後席用スライドドアが備わる5ドアという点は従来と同様であるものの、新たにリアウィンドウから上の部分のみを開閉出来る「デュアルバックドア」が採用されました。スタイリングは、近年の同社製モデルに共通する「Vモーショングリル」や、屋根が浮いているように見える「フローティングルーフ」の採用などにより、先代からのイメージ刷新が図られました。
ボディのディメンションは、全長4,690~4,845mm×全幅1,695~1,755mm×全高1,865~1,875mm、ホイールベース2,860mmで、先代から全長・全幅が僅かに拡大されました。駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式もフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式(FF)・マルチリンク式(4WD)が踏襲されました。
燃費や居住性が向上
パワートレインは先代同様、マイルドハイブリッド機構付き2L直4エンジンMR20DD型とエクストロニックCVTの組み合わせが採用されました。但し、エンジンには燃費改善を主目的とする改良が施され、先代に対し最高出力は3psアップの150ps、最大トルクは1kgmダウンの20.4kgmとなった他、JC08モード燃費は従来の12.6~13.8km/Lに対し15~17.2km/Lへと向上しました。
一方インテリアは、薄型化されたメーターや細いAピラーの採用などにより開放感が演出されると共に、3列シート8人乗りのキャビンスペースは室内長が180mm拡大されました。又、安全装備面では前述したプロパイロットシステムの設定の他、先代同様に衝突被害軽減ブレーキ「エマージェンシーブレーキ」が全車に標準装備されました。
その他、「車線逸脱警報/車線逸脱防止支援システム」「踏み間違い防止アシスト」「ふらつき警報」「アラウンドビューモニター」などの安全運転支援システムがオプション設定されました。グレード体系は、標準ボディ仕様の「S」「X」「G」と、エアロパーツが備わるワイドボディ仕様の「ハイウェイスター」「ハイウェイスターG」の5タイプがラインナップされました。
その他に、オーテックジャパンに手により専用の内外装が備わる特装車「ライダー」と、それをベースとした特別仕様車「ラーダー30thアニバーサリー」が設定されました。更に特別仕様車として、ハイウェイスター/ハイウェイスターG/ライダー/ラーダー30thアニバーサリーをベースにプロパイロットを標準装備した「プロパイロットエディション」も設定されました。