マツダのDセグメント乗用車「アテンザ」は、2012年11月に4年ぶり2度目のフルモデルチェンジを実施し、現行型となりました。近年のマツダがモチーフとする「魂動」を取り入れたエクステリアデザインと、「CX-5」に次いでSKYACTIV TECHNOLOGYを全面的に採用した事により、同社のフラッグシップに相応しいモデルに生まれ変わりました。
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雄(タケリ)のテイストを取り入れたスタイリング
ボディのバリエーションは、先代同様4ドアセダンと5ドアワゴンが用意されます。スタイリングは、プレーンで大人しいイメージであった先代から一転、2011年の東京モーターショーに展示されたショーモデル「雄(タケリ)」のテイストを取り入れた、躍動感溢れるイメージへと変貌を遂げました。
ボディサイズは、全長4,860mm~4,865mm(セダン)/4,800mm~4,805mm(ワゴン)×全幅1,840mm×全高1,450mm(セダン)/1,480mm(ワゴン)で、先代よりも一回り拡大され、Eセグメントに迫る堂々たるサイズになりました。又、シャシーの刷新に伴いホイールベースも延長され、2,830mm(セダン)/2,750mm(ワゴン)となりました。
エンジンを全面的に刷新
車両重量は1,440kg~1,530kgで、ボディとシャシーにSKYACTIV TECHNOLOGYを導入し軽量化を図った結果、ボディサイズ拡大に伴う重量増加は最小限に抑えられました。サスペンションは、フロントが先代のダブルウィッシュボーン式からマクファーソンストラット式に変更され、リアはマルチリンク式が踏襲されました。
エンジンは全面的に刷新され、2L直4及び2.5L直4ガソリンが新設計のものに置き換えられた他、新たに2.2L直4ディーゼルターボが用意されました。最高出力と最大トルクは、2LガソリンのPE-VPR型が155ps/20kgm、2.5LガソリンのPY-VPR型が188ps/25.5kgm、2.2LディーゼルターボのSH-VPTR型が175ps/42.8kgmとなっています。
トランスミッションは、ガソリン・ディーゼル共に6速トルコン式AT「SKYACTIV-DRIVE」が組み合わせられる他、ディーゼルのみに6速MT「SKYACTIV-MT」が設定されます。燃費性能は、全車にアイドリングストップ機構「i-stop」や減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」を採用した事などにより、先代モデルよりも大幅に向上しています。
安全装備も充実
駆動方式は、発売当初はFFのみの設定でした。装備面では、衝突被害軽減ブレーキ「SBS/SCBS」や車線逸脱警報システム「LDWS」、レーダークルーズコントロールなどにより構成される安全運転支援システム「i-ACTIVSENSE」が設定された事が、最大の特徴となりました。又、2013年11月の一部改良により、SCBSが全車に標準装備となりました。
翌2014年11月にビッグマイナーチェンジを実施し、フェイスリフトによりエクステリアのイメージを一新した他、内装のデザインやカラーリングの変更、電動パーキングブレーキの採用、カーコネクティングシステム「マツダコネクト」の標準装備、一部グレードに後席用シートヒーター装備などの変更が行われました。
同時に、i-ACTIVSENSEが進化し、「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」や「レーンキープ・アシスト・システム(LAS)」などの機能が追加されました。又、ディーゼル車にのみ新たにフルタイム4WDモデルが追加されました。エンジンのスペックやAT/MTが選択出来る点などはFFモデルと同様で、車両重量は70kg増加し1,580kg~1,620kgとなりました。
現行型アテンザは、国内における販売台数はさほど振るわないものの、欧州の同クラス車と拮抗する走行性能の高さには定評があります。又、2014年RCJカーオブザイヤーや同年の日本カーオブザイヤーのエモーショナル部門賞を受賞するなど、基本性能やデザインが評論家筋からも高く評価されています。
先代モデル:2代目アテンザ
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