プリウスの限界値引き額、甘い・渋いなどの値引き相場、納期、おすすめグレード、乗り出し価格(支払い総額)の見積書、競合車種、長所・欠点、実燃費、リセールバリューなどトヨタ 新型プリウスの新車購入に必要な情報を完全ガイド。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にプリウスのお買い得度を総合評価しています。
- トヨタ プリウスはどんなクルマ?
- プリウスの値引き相場と交渉法
- プリウスの納期
- プリウスの値引き/納期がわかったら次にすべき事
- プリウスのグレード別 新車価格
- プリウスのグレード選び
- プリウスのおすすめグレード
- プリウス 値引き込み乗り出し価格の見積書
- プリウスの実燃費(2WD、2名乗車時の目安)
- プリウスのリセールバリュー:3.5 (5段階評価)
- プリウスのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
- プリウスの値引き交渉に使う競合車
- プリウスの値引き交渉に適した時間帯や時期
- プリウス値引き交渉の流れ
- 値引き以外でプリウスを安く買う
- プリウスの長所/メリット
- プリウスの欠点/デメリット
- プリウスの値引きとリセールバリュー込の総合評価:3.5 (5段階評価)
トヨタ プリウスはどんなクルマ?
トヨタを代表するハイブリッドカー「プリウス」は2015年12月9日、4代目にフルモデルチェンジを行いました。最大の特徴である燃費性能はJC08モードで最高40.8km/Lと、リッターあたり40kmを超えています(ただし、一部グレードのみ)。
プリウスのCM
プリウスの値引き相場と交渉法
プリウスの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | 3~10万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 11~19万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 20~30万円 |
プリウスの値引き 難易度:C(A:甘い~E:渋い)
(A:甘い ~ E:渋い)
モデルライフ末期に入り、値引きが引き出しやすい状況にあります。
プリウス値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「プリウス以外にも他の車種と迷っている」事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象をトヨタの営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認し、本命車種の納期の方が長かったら場合には交渉材料として使いましょう。ただし、半導体不足の影響により生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
プリウス値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
プリウスはトヨタの全販売チャネルで販売しています。ディーラーは地域やチャネル毎に「トヨタカローラ神奈川」「ネッツトヨタ神奈川」など販売会社が異なっている場合が多く、同じプリウスを扱っていてもライバルの関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注可能台数も違うので納期が変わ場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なるトヨタの販売店で見積もりを取り、プリウスの大きな値引きを引き出しましょう。
プリウス値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
プリウスをディーラーに見に行くと「査定をしましょうか?」と下取り査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
プリウス値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
プリウスの納期
プリウスの納期はどのくらい?
- 納期:-ヵ月
プリウスはフルモデルチェンジを控え、現行モデルの販売は終了しています。
プリウスの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、プリウスの売れ筋グレードを前もってメーカーに発注している場合があります。そういった車両なら一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があるので確認してみましょう。
「どうしても、プリウスのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにプリウスの納車の早い車両がないか確認しましょう。
プリウスの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
プリウスに限らず納期が長かった場合、契約をしても納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はプリウスのキャンセルが1台出ました。納期は1か月です。値引きも頑張ります!」といった情報に遭遇する事もありますので営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
プリウスの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
プリウスのように人気車で納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにプリウスが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば納期に悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、乗り出し価格も安くなり値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
プリウスの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「プリウスの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、プリウスの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐ簡単にできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる プリウスを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
プリウスのグレード別 新車価格
通常グレード
グレード | 2WD税込価格(円) | 4WD税込価格(円) |
E | 2,597,000 | – |
S | 2,731,000 | 2,929,000 |
S“ツーリングセレクション” | 2,902,000 | 3,100,000 |
A | 3,004,000 | 3,202,000 |
A“ツーリングセレクション” | 3,171,000 | 3,369,000 |
Aプレミアム | 3,331,000 | 3,529,000 |
Aプレミアム“ツーリングセレクション” | 3,442,000 | 3,640,000 |
特別仕様車
グレード | 2WD税込価格(円) | 4WD税込価格(円) |
特別仕様車 S“Safety Plus Ⅱ” | 2,814,000 | 3,012,000 |
特別仕様車 A“ツーリングセレクション・Black Edition” | 3,216,000 | 3,414,000 |
特別仕様車 S“ツーリングセレクション・Black Edition” | 2,947,000 | 3,145,000 |
※価格は2022年2月2日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
プリウスのグレード選び
プリウスのパワートレイン
パワートレインはハイブリッド(1.8L+モーター)の1種類のみ。エンジンの排気量は先代のプリウスと同じでありながら、車両全体に渡る改良を加え、さらに燃費性能を高めました。
新型プリウスは駆動方式がFFに加え、待望の4WDが追加となりました。4WDの構造は前輪がエンジン+モーターによる駆動で、後輪はモーターのみで駆動するE-Fourという方式を採用しています。4WDは最廉価グレード「E」以外の全グレードに設定されています。
プリウスのグレード構成
グレード構成はFFが7グレードで、豪華仕様の「Aプレミアム」、上級仕様の「A」、お買い得な「S」、燃費性能に特化した簡素なグレード「E」。「E」以外に装備追加した「“ツーリングセレクション”」があります。
プリウスのおすすめグレード
プリウスのおすすめグレードはスマートアシストなど装備の充実したお買い得感の高い中間グレードの「A」(FF)です。
プリウス 値引き込み乗り出し価格の見積書
おススメグレードの「プリウス A」(FF)に以下の選択した見積書の事例です。
- エントリーナビ(更新パック無):¥89,100
- ETCビルトインタイプ<ベーシックタイプ>:¥11,000
- フロアマット(デラックスタイプ):¥25,300
車両価格(プリウス A) | ¥2,895,200 |
販売店装着オプション価格 | ¥125,400 |
自動車税 | ¥3,000 |
環境性能割 | ¥0 |
自動車重量税 | ¥22,500 |
減税額 | -¥22,500 |
自賠責保険料 | ¥36,780 |
販売諸費用(参考価格) | ¥66,939 |
リサイクル料金 | ¥11,480 |
合計(乗り出し価格) | ¥3,138,799 |
値引き(標準的な値引き交渉) | ▲¥138,799 |
値引き込みの乗り出し価格 | ¥3,000,000 |
ナビ、ETC、フロアマットのベーシックなオプションを装備した価格は上記となります。標準的な値引き交渉で13万円と端数をカットしてもらった場合「プリウス A」(FF)の値引き込みの乗り出し価格(支払い総額)は300万円となります。
(見積りは2020年2月4日時点)
プリウスの実燃費(2WD、2名乗車時の目安)
走行シーン | 燃費 |
高速道路中心 | 26~29km/L |
郊外・幹線道路 | 26~31km/L |
市街地 | 24~29km/L |
燃費性能においては世界トップクラスと言えるプリウス。モデルチェンジでも大幅なメカニズムの刷新ではなく、地道かつ細やかな改良を加え、さらに燃費性能に磨きを掛けました。これまで弱点とされた高速走行時の燃費低下も抑えられ、全域に於いて高水準の燃費を誇ります。
プリウスのリセールバリュー:3.5 (5段階評価)
プリウスの属するCセグメントセダンは日本の新車市場では人気は低下傾向にあります。プリウスはストロングハイブリッド専用モデルであり燃費性能は今もトップクラスの為、中古車市場ではセダンの割には人気があります。
このことから短期でのリセールバリューはやや高め、5年以上の長期でのリセールバリューはフルモデルチェンジを超える可能性があり「普通」という傾向となります。
プリウスのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
2016年8月8日 特別仕様車 S“Safety Plus”を追加
S“Safety Plus”は、標準グレード「S」をベースに、以下を装備。Safety Sense Pが装備され、安全性能も加わったベーシックなお買い得モデルになっています。
- Toyota Safety Sense P
- プリクラッシュセーフティ(歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)
- オートマチックハイビーム
- インテリジェントクリアランスソナー
- シンプルインテリジェントパーキングアシスト
- カラーヘッドアップディスプレイ
- LEDフロントフォグランプ
- ナビレディセット
- バックカメラ
- ステアリングスイッチ(音声認識・ハンズフリー通話)
- スティールブロンドメタリックをはじめ、外板色に全4色を設定
2018年12月17日 マイナーチェンジでデザインリニューアル
フロント及びリアのデザインを大幅に変更。前期モデルで不評だったデザインが大きく変わりました。
プリウスの値引き交渉に使う競合車
プリウスの購入時に値引きを多く引き出す為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
ホンダ インサイト
シビックをベースにオーソドックスなセダンとして2018年12月に発売となったホンダ インサイト。
グレイスが小型のハイブリッドセダン市場をカバーする事となったので3代目インサイトはややアコード寄りの立派なサイズとなった。
1.5Lエンジンに発電走行用2つのモーターを組合せ、力強く質感の高い走行フォーリングと高い燃費性能を両立している。
プリウスが新規性を求めてアグレッシブなデザインになった一方、インサイトはオーソドックスなセダンスタイルとなり、両者の狙いの違いが際立つ形となった。
新車購入ガイド:【2023最新】インサイトの値引き 納期
マツダ3 (MAZDA3) セダン
プリウスと同程度の圧倒的な燃費性能を持つ中型セダンは、プリウス以外には正直ないと言えますが、スカイアクティブディーゼルを搭載したMAZDA3はプリウスとは違った魅力のあるCセグメントセダンです。
燃費性能に於いてはハイブリッドシステムを持つプリウスが有利ですが、マツダならではの美しいデザインと、しなやかな走り味が魅力です。
新車購入ガイド:【2023最新】マツダ3の値引き 納期 乗り出し価格
競合車を使ってプリウスの値引き交渉を
プリウスの値引きを引き出すにあたっては、上記のMAZDA3、インサイトの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、プリウスの値引きを引き出し易くなります。
プリウスの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
プリウスのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べるとお客さんも少なく、比較的じっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格がどうなっているか最新情報ついても忘れずに確認しましょう。
すでに来店した事があり担当営業マンが決まっている場合は、不在の場合もあるので事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、日中の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。ジックリ交渉するにはやや不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事も期待できます。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位で販売目標計画を立てていますので、目標達成の為に月末はいつもより値引きが期待できます。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きを引き出せるかもしれません。
ただし、月間目標を既に達成している場合や、新車セールスが好調な時など、あまり積極的にならないケースもあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気の値引き交渉は禁物です。各ディーラー側の販売状況によりますので、一概に月末が値引きに最適とは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、年間目標達成の為に3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期や値引き条件変わっているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
プリウス値引き交渉の流れ
しっかりとプリウスの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでプリウスに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
プリウス値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでプリウスの乗り出し価格の見積もりシミュレーションをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、色んなオプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、もう一度車検を取る必要があるかなども確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「プリウスが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだプリウスが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはプリウスの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
プリウスの競合となる車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりをもらいましょう。プリウスの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「プリウスが本命で」と伝えた上で、「出来るだけ本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、併せて競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- プリウスの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額は大きい方が良いとみんなが思いますが、ある程度自分としての合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やプリウスの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
プリウスの値引き交渉で気を付ける点
プリウスの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はあくまでもディーラーとのお付き合いの入り口です。コロナを発端として部品供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
値引き以外でプリウスを安く買う
オプションは社外品にする
プリウスの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、プリウスの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにプリウスを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにプリウスが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンを利用する
残価設定ローンとは、3年後や5年後のプリウスの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にプリウスを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が300万円、3年後のプリウスの価値が170万円の場合、130万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はプリウスを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
プリウスの長所/メリット
燃費がついに40km/Lを突破(燃費特化グレード)
初代モデルから燃費性能に力を入れてきたプリウスですが、新型プリウス(Eグレード)ではJC08モードでの燃費が40.8km/Lとリッター40kmを超えました。ボディが先代よりも立派になり、居住性、快適性を向上させながらこの燃費は素晴らしいの一言に尽きます。
居住性、快適性、静粛性が向上
プリウスと言えばハイブリッド・システムによる「高い燃費性能」が話題の中心となりますが、先代モデルまでは燃費向上の為に後席の居住性や静粛性など、快適性についてはかなり犠牲になっていました。
しかし新型プリウスにおいては、この部分を大きく改善。後席は大人が快適に過ごせる居住空間を確保。しっかりとした遮音対策を施し、先代モデルと比較すると乗り心地や静粛性が向上し、1クラスか2クラス上の車格感を感じることが出来ます。
待望の4WDが追加
先代、先々代と高い人気を誇っていたプリウスですが、これまでは4WDがラインナップされていませんでした。4WDをラインナップすると、2WDモデルの居住空間設計やシステム設計にも4WDを考慮することによるデメリット、つまりは性能悪化を伴うので、それを嫌っての決断だと思います。世界最高水準の燃費性能を開発目標としているモデルだけに致し方ない決断でしょう。
そんなプリウスですが、現行モデルでは待望の4WDがラインナップに加わりました。これによって積雪の多い地域で、どうしても4WDがないプリウスは選択肢から外れていた人も検討対象として考えることができるようになりました。
プリウスの欠点/デメリット
好みのはっきり分かれるデザイン
世界初の量産ハイブリッドとして誕生した初代、大ベストセラーとなった2代目、3代目。今回の4代目は3代目のユーザーボイスを活かし、徹底的に改善を進めたことがポイントです。主な改良ポイントは最大のセールスポイントである燃費ですが、居住性、快適性、そして走破性(4WD)など多岐に渡ります。もはや性能面においては国内外ではライバル不在。圧倒的なものとなっています。
製品の性能を徹底的に煮詰めたプリウスですが、最大の弱点と言えるのがデザインでしょう。好き嫌いの問題もありますが、先進性を突き詰めた結果なのか、パッと見て「カッコいい!」と思う人は少ないと思います。ただ、これは慣れの問題もあるので、街中で見かけることが増えることで、目が慣れるかもしれません。
トヨタもプリウスのデザインに関する評価を踏まえ、2018年12月に大幅なマイナーチェンジを実施。アクの強かった前期と比べると親しみやすいデザインとなりました。ただ、変更箇所は限られており、プリウスPHVと比べると薄味といえる変更に留まりました。
量販車種ゆえの新鮮味のなさ
発売当初こそ新鮮味はありましたが、国内でトップクラスの人気を誇る車種のため、街中ですれ違う事も多くなってきました。
プリウスの値引きとリセールバリュー込の総合評価:3.5 (5段階評価)
存在意義が薄れつつあるが性能は高水準
初代プリウスが1997年に世界初の量産ストロングハイブリッド車として発売されてから20年以上が経過。発売当初はその圧倒的な燃費性能によって絶大な人気車種となりました。
時は流れ、トヨタのハイブリッドシステムは多くの車種に採用、競合他社もストロングハイブリッド車を開発・発売。今ではハイブリッド車は珍しい存在ではなくなりつつあります。
現行プリウスは今なおトップクラスの燃費性能と歴代プリウスが抱えていた燃費優先による快適性能の低さも大幅に改善。静粛性や振動面など大きく進化しました。
トヨタのセダンラインナップだけを見ても下にはカローラ、上にはカムリがハイブリッド車として存在し「プリウスでなければならない」理由が今では殆どない、という状況となっています。
プリウスはトヨタの看板車種といえる車種で素晴らしい完成度となっています。買って後悔する欠点はあまりなく、長く乗るのに悔いのない一台です。