1955年に初代モデルがデビューしたトヨタのプレミアムモデル「クラウン」は、2008年2月に通算13代目モデルとしてまず「ロイヤルサルーン」及び「アスリート」が、追って5月に2代ぶりの復活となる「ハイブリッド」が発売されました。先代をベースとしながら、電子制御システムを進化させ走行性能や快適性の向上が図られると共に、安全運転支援システムも用意されました。
ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングは先代のイメージを踏襲しつつ、より押し出しの効いたフロントマスクが採用されました。ボディサイズは全長4,870mm×全幅1,795mm×全高1,470~1,485mmで、先代から全長が30mm、全幅が15mm拡大されました。プラットフォームは先代と共通で、ホイールベースも同一の2,850mmでした。
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ナビ協調式サスペンションを採用
車両重量は非ハイブリッドモデルで1,590~1,710kgとなり、先代から40kg程増加しました。又、ハイブリッドは更に重く1,840kgでした。サスペンションは、先代同様のフロント:ダブルウィシュボーン式/リア:マルチリンク式の形式を踏襲しつつ、新たにナビ協調機能付減衰力制御サスペンション「NAVI・AI-AVS」が採用され、乗り心地の改善が図られました。
駆動方式は先代と同様FRとフルタイム4WDが設定され、エンジンもV6直噴NAのGR型が引き継がれました。発売当初のスペックは、2.5Lの4GR-FSE型が最高出力215ps/最大トルク26.5kgm、3Lの3GR-FSE型が最高出力256ps/最大トルク32kgm、3.5Lの2GR-FSE型が最高出力315ps/最大トルク38.4kgm(※ハイブリッド用は最高出力296ps/最大トルク37.5kgm)でした。
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ハイブリッドはパワーと燃費を両立
ハイブリッドのパワートレインは、11代目モデルに設定された簡易型システムとは異なり、前述の3.5Lエンジンと同期型モーターを組み合わせた本格的なスプリット式が採用され、システム最高出力345psのパワーと10.15モード15.8km/Lの燃費性能を備えていました。トランスミッションは、非ハイブリッド車には6速トルコン式ATが、ハイブリッドにはCVTが組み合わせられました。
グレード体系は、ロイヤルサルーンに「ロイヤルサルーン」「ロイヤルサルーンG」が、アスリートに「アスリート」「アスリートGパッケージ」が、ハイブリッドに「ハイブリッド」「ハイブリッドLパッケージ」「ハイブリッドGパッケージ」が設定されました。装備面では、全車にSRS10エアバッグシステムや、ハンドリングを向上させる電子制御デバイス「VDIM」が標準装備されました。
又、一部グレードにミリ波レーダー方式の安全運転支援システム「プリクラッシュセーフティシステム」やレーダークルーズコントロール、駐車をアシストする「インテリジェントパーキングアシスト」がオプション設定されました。そして2010年2月にマイナーチェンジを実施し、フェイスリフトやリアコンビネーションランプの意匠変更、内装の一部変更などが行われました。
同時に2.5L車のエンジンがレギュラーガソリン仕様となり、スペックが最高出力203ps/最大トルク24.8kgmに低下した一方で、同FR車の燃費が0.4km/L向上しました。そして2012年12月にフルモデルチェンジを行い、14代目に移行しました。
先代モデル:12代目クラウン
後継モデル:14代目クラウン
歴代クラウン
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