私は以前、リゾートホテルのバイキングレストランで勤務していました。その日は土曜日で、お昼から結婚式が入っていたので、朝の8時半頃には出勤しました。結婚式を終わり、夕食のサービス・片付けを終え、次の日も結婚式の予定が入っていたので、最終準備をして帰ることになっていました。完全に仕事が終わったのは夜中の1時半ごろでした。そこから車で40分ほどかけて家に帰らなければいけませんでした。
当然疲れは溜まっており、次の日はまさかの早番で5時には起きないといけないことになっていました。眠気も酷くで、早く帰らないとほんとに寝る時間がないという気持ちで、焦って帰路につきました。そして、あと3分くらいで家に着くかなーというところで、信号のある交差点を左折したところまでは覚えています。
今から考えてもどうなっていたかわからない…居眠り運転の恐怖
そこから50メートルほど進んだと思います。そのあと、反対車線の方にある電柱に正面衝突して目が覚めました。
エアバックはもちろん飛び出していて、フロントガラスはバリバリに割れており、水蒸気も出ていて焦げ臭い匂いがして、ギアも動かず、クラクションが鳴ったままで、どうしていいか分からずすぐに車から飛び降りました。時間は夜中の2時頃です。人通りなんてありません。しかし周りに家があったのが助かり、近所の人が何人か来てくださりました。
車の中もぐちゃぐちゃになっており、頭もパニックで、携帯などどこにいったか分からない状態で、近所の人が自分の家族と知り合いだったので、親や警察に一緒に連絡してくださいました。眠たくても、早く帰らなきゃ、あと少しくらいなんとかなるという気持ちが事故に繋がったと思います。
温かさに触れて、思い出す命の大切さ
そのあと、家族や警察がきてくれ、お世話になってる整備士さんもきてくれました。通りがかりの人も助けてくださいました。怪我自体は首がむちうちになっていたり、胸のあたりが捻挫になったりしましたが、幸いなことに大きな怪我はしていませんでした。
車はそのときダイハツのタントに乗っていましたが、前の方がだいぶへこんでいて、もちろん廃車になりました。新車で買った車が半年くらいでなくなり、とてもショックでした。
でも、命があっただけでもよかった。とみんなに言われ、私自身も本当によかったおともっています。そして、その時は、助けてくださった方たちに心からの感謝の気持ちでいっぱいでした。1人ではきっと、どうすることもできなかったと思います。
みなさんにお伝えしたい。疲れているときは無理をしないこと
それからは、眠い時は必ず車を停めて休むこと、飲み物やガムを噛んだりする、音楽を大きい音でかける、窓を全開に空けて運転するなど、できることをやって眠気をとばすように気をつけています。もう2度とこういう大きい事故は起こしたくないので、これからも居眠り事故はもちろん、いろんなことに気を配りながら注意して運転をしていきたいです。