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アウディ S6 (2代目 C5 2000-2004):4年のブランクののちに登場し性能や安全性が向上

アウディ S6セダン (2代目 C5 2000)

アウディAGは2000年、1997年のフルモデルチェンジで2代目となったアッパーミディアムセダン/ワゴン「A6/A6アバント」をベースとしたハイパフォーマンス版、「S6/S6アバント」をリリースしました。初代S6/S6アバントが1996年に生産終了となって以来4年ぶりの復活で、動力性能の向上や安全性能の大幅な強化を実現しました。

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先代からスタイリングを一新

アウディ S6セダン (2代目 C5 2000)

ボディタイプは先代同様S6が4ドアセダン、S6アバントが5ドアステーションワゴンで、スタイリングは先代の直線基調から丸みを帯びたフォルムに変貌しました。また、A6/A6アバントに対しては異なる意匠のフロントグリルを採用するとともに、ワイドフェンダーや左右2本出しのマフラーなどにより差別化が図られました。

アウディ S6セダン (2代目 C5 2000)

空力特性の指標となるCd値はS6/S6アバントともに0.34で、先代とほぼ同等でした。ボディサイズは全長4,833mm×全幅1,850mm×全高1,443mm(S4)/1,440~1,465mm(S4アバント)で、先代から一回り拡大されました。ホイールベースは2,759mmで、先代から70mmほど延長されました。また、A6/A6アバントに対しては、ワイド&ローなディメンションとなっていました。

エンジンを4.2L V8に一本化

アウディ S6セダン (2代目 C5 2000)

駆動方式は従来同様フルタイム4WDシステム「クワトロ」のみの設定で、エンジンは2.2L直5DOHC20バルブターボが廃止され、4.2L V8DOHC32バルブNAに一本化されました。スペックは最高出力340ps/7,000rpm・最大トルク42.8kgm/3,400rpmで、先代から50ps/2kgmの向上を果たしました。トランスミッションは、従来同様の6速MTと5速に多段化されたトルコン式AT「ティプトロニック」が設定されました。

アウディ S6アバント (2代目 C5 2000)

パフォーマンスは、最高速度は全車共通の250km/hで、0-100km/h加速タイムはS6 MT仕様が5.7s、同AT仕様が6.7s、S6アバントMT仕様が5.8s、同AT仕様が6.8sでした。いずれの数値も、先代から向上を果たしていました。また、サスペンション形式は先代から一新され、フロントはマクファーソンストラット式に代わり4リンク式が、リアはトラペゾイダル式に代わりダブルウィッシュボーン式が採用されました。

サイドエアバッグやESPなどを装備

アウディ S6アバント (2代目 C5 2000)

ホイール&タイヤは先代からワイド&扁平化が図られ、8J×17インチホイール+255/40R17タイヤの組み合わせが採用されました。一方インテリアは、レカロ製スポーツシートやレザーステアリングホイールの採用などにより、A6/A6アバントとの差別化が図られていました。また、安全装備面ではデュアルエアバッグやABSに加え、新たにサイド&ヘッドレベルエアバッグや車両安定化制御装置「ESP」などが採用されました。

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