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アウディ RS6 (2代目 C6 2008-2010):4年のブランクののち、新開発のエンジンを搭載して登場

アウディ RS6アバント (2代目 C6 2008)

アウディAGは2007年9月に開催されたフランクフルト・モーターショーにおいて、Eセグメントの乗用車「A6(C6系)」をベースとした高性能版「RS6」を発表、翌2008年4月にヨーロッパでの販売を開始しました。C5系A6をベースとした先代モデルが生産終了となって以来4年ぶりの復活で、性能面ではさらなる向上が図られていました。

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5L V10エンジンを搭載

アウディ RS6アバント (2代目 C6 2008)

ボディタイプは、当初は5ドアステーションワゴン「アバント」のみのラインナップでした。エクステリア・デザインは、先代からフロントグリルやバンパーなどの意匠が一新され、よりモダンなイメージに変貌しました。ボディサイズは全長4,928mm×全幅1,889mm×全高1,460mmで、先代から一回り拡大されました。また、ホイールベースも90mmほど延長され2,846mmとなりました。

駆動方式は先代同様フルタイム4WD「クワトロ・システム」のみの設定で、エンジンはそれまでの4.2L V8ツインターボに代わり、新開発の5L V10直噴ツインターボが搭載されました。スペックは最高出力580ps/6,250-6,700pm・最大トルク66.2kgm/1,500-6,250rpmで、先代から130ps/9.1kgmの向上を果たしていました。

アウディ RS6セダン (2代目 C6 2008)

トランスミッションは、マニュアルモード付6速トルコン式AT「ティプトロニック」が採用されました。パフォーマンスは、最高速度こそリミッターの作動により先代と同一の250km/hに留まったものの、0-100km/h加速タイムは0.3s短縮され4.6sとなっていました。サスペンションは形式は、先代同様のフロント:4リンク式/リア:ダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。

また、同様に対角線上のダンパーを連結制御して前後左右の揺れを軽減する「DRC(ダイナミック・ライド・コントロール)」も採用されました。ブレーキは前後ともベンチレーテッド・ディスク式で、タイヤは255/40R19サイズが標準でした。装備面では、リアビューカメラ付「アウディ・パーキング・システム」や、地上デジタルTV対応マルチメディアインターフェースなどが標準装備されました。

セダンモデルを追加

アウディ RS6セダン (2代目 C6 2008)

その後、2008年6月に4ドアセダン版が追加されました。パワートレインなど基本メカニズムはアバントと共通であったものの、車両重量が軽いため0-100km/h加速タイムは0.1s短い4.5sとなっていました。そして2010年をもってセダン/アバントともに生産を終了、それから3年が経過した2013年に現行C7系のRS6がリリースされました。

アウディ RS6セダン (2代目 C6 2008)

日本市場においては、2008年6月にアバントが、2009年1月にセダンが上陸を果たしました。先代が左ハンドル仕様のみの設定であったのに対し、いずれも右ハンドルと左ハンドルの選択が可能でした。その後、2009年8月にナビゲーションシステムがDVD方式からHDD方式に変更されました。

アウディ RS6セダン (2代目 C6 2008)

次いで翌2010年6月、スピードリミッターの設定変更により最高速度を303km/hまで高めるとともに、専用の内外装色などを採用した10台限定の特別仕様車「RS6アバント プラススポーツ」がリリースされました。

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