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ビュイック ラクロス (初代 2004-2009):リーガルやセンチュリーなどの後継モデルとして登場

ゼネラルモーターズ(GM)は2004年の後半に、ビュイック・ブランドより同ブランドのアッパーミディアムモデル「リーガル」や「センチュリー」などを統合した後継モデル「ラクロス」を発売しました。車名こそ変更されたものの、プラットフォームは「Wプラットフォーム」がキャリオーバーされるなど、基本設計に大幅な変更はありませんでした。

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当初の搭載エンジンはV6が2種類

ボディタイプは4ドアセダンのみの設定で、スタイリングは同時代のビュイック車の特徴である丸みを帯びたフォルムを持っていました。ボディ・ディメンションは全長5,032mm×全幅1,854mm×全高1,458mm、ホイールベース2,807mmで、リーガル/センチュリーから全長とホイールベースが延長されていました。

駆動方式はFFを踏襲し、エンジンは当初3.8L V6OHV(最高出力203ps/最大トルク31.8kgm)と3.6L V6DOHC(最高出力243ps/最大トルク31.1kgm)の2種類が用意されました。トランスミッションは、いずれも4速トルコン式ATが組み合わせられました。また、サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット式、リアが3リンク式で、ステアリング形式はラック&ピニオン式でした。

V8エンジン搭載車を新設定

ブレーキはフロントがベンチレーテッド型の4輪ディスク式が装備され、タイヤはP225/55R17サイズが装着されました。当初のグレード体系は、下から3.8L OHVエンジン搭載の「CX」「CXL」と、3.6L DOHCエンジン搭載の「CXS」の3タイプがラインナップされました。その後2008年にフェイスリフトが実施され、フロントグリルの意匠などが変更されました。

同時に、デュアルゾーンエアコンやXM衛星ラジオ、テレスコピック・ステアリングが標準化されるなど、装備の充実が図られました。また、グレード体系も一部見直され、CXSに代わり5.3L V8OHVエンジン(最高出力304ps/最大トルク44.7kgm)を搭載し、専用のフロントマスクやリアスポイラー、チューンドサスペンションなどが装備される「スーパー」が設定されました。

パフォーマンスは最高速度240km/h・0-60mph加速5.7sで、歴代のビュイック車の中でもきわめて高性能な1台でした。そして翌2009年、北米国際オートショーにおいて2代目ラクロスが発表されたことにともない、生産終了となりました。初代ラクロスは北米市場での販売に加え、2006年からは中国でも発売されました。

北米向けモデルとは異なる内外装を持っており、パワートレインも2.4L直4ガソリンエンジンやハイブリッドが用意されるなど、異なるラインナップとなっていました。生産は、現地の上海GM工場で行われました。

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