以前、短期間ながら2007年式ダイハツ・ソニカRSリミテッドのFFモデル(型式CBA-L405S)に乗っていました。それまではスバルR1に乗っており、大変気に入っていたのですが、出来れば後席に人を乗せたいような状況が増えた為、実質2シーターのR1では問題が生じていました。
出来が良く大人4人がゆったり乗れる軽自動車を探して
そこで、R1にも劣らないくらい出来が良く、4人の大人がゆったり乗れる軽自動車を物色する事になりました。そして目に留まったのが、ダイハツ・ソニカでした。当時、既に軽自動車市場は背の高いミニバン全盛で、運転自体が楽しめそうなハッチバック車などは少数派になっている状況でした。
そんな中で、全高が全幅より小さいディメンションで、全グレードがターボ付という走行性能重視のソニカは、貴重な存在でした。ただ、残念な事に、購入を決意した時点では既に生産終了になっていた為、程度の良い中古を探す事にしました。幸い、近隣にダイハツ系の中古車ディーラーがあり、そこに低走行で傷もない試乗車上がりの中古車が展示されていたので、すぐさま契約しました。
期待通りの車だった
価格は総額で95万円程でしたが、R1を下取りに出したので、僅かな追い金で手に入れる事が出来ました。中古車でしたので、事前に試乗は出来ませんでしたが、実際に納車されて運転してみると、期待通りの車だったので安心しました。まず、エンジンのパワーは軽自動車とは思えない程で、以前乗っていた1.2Lや1.3Lのコンパクトカーよりもむしろ速いくらいでした。
ただ、典型的なターボ車のフィーリングを持っており、ある回転からトルクが急に立ち上がるので、曲がり角を曲がり終わってアクセルを踏み込む時は、踏み加減に注意が必要でした。それから、乗り心地に関してですが、ホイールベースが長く足回りがしっかりしている為、とてもフラットで、軽自動車然としたヒョコヒョコした動きとは無縁でした。
高速道路のクルージングも余裕
ハンドリングも素直で、ワインディングロードでも安心して走る事が出来ましたし、直進安定性も高いので、高速道路のクルージングも余裕でこなしました。そして、乗り換えの最大の理由だった居住性に関してですが、背が低いハッチバック車の割には後席が広く、頭上の空間もレッグスペースも十分で、安心して人を乗せる事が出来ました。
総合的に見て、走行性能や乗り心地、居住性といった様々な要素が高次元でバランスしており、とても軽自動車とは思えない程の優れた車でした。このソニカの外観を少し手直しして、ESPや自動ブレーキシステムなどの現代的な装備を取り入れれば、今でも通用するのではないかと思える程です。