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フォード サンダーバード (8代目 1980-1982):更にボディサイズとエンジンをダウンサイジング

フォード サンダーバード Silver Anniversary (8代目 1980)

初代モデルが1954年にデビューしたフォード・モーターの高級スペシャリティカー「サンダーバード」は、1980年に8年ぶり7度目のフルモデルチェンジを受け、通称「ボックス・バーズ」と呼ばれる8代目モデルに移行しました。プラットフォームが刷新されるとともに、先代からボディサイズとエンジンがさらにダウンサイジングされた事が特徴でした。

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サスペンション形式を一新

フォード サンダーバード Silver Anniversary (8代目 1980)

ボディシェルは「マーキュリー・クーガー」と共通で、ボディタイプは先代同様2ドアハードトップのみの設定でした。エクステリア・デザインは、先代に対し一層ボクシーなフォルムに変貌するとともに、中央部がV字型に突き出した造形だったフロントグリルは平面的なデザインに変更されました。一方で、ヘッドランプはコンシールドタイプ(格納式)が踏襲されました。

フォード サンダーバード Town Landau (8代目 1980)

ボディサイズは全長5,090mm×全幅1,882mm×全高1,346mmで、全高を除き先代から二回り程縮小された他、ホイールベースも140mm程短縮され2,753mmとなりました。車両重量は標準モデルで1,448kgで、先代から350kg程の軽量化を果たしました。サスペンション形式は、フロントはウィッシュボーン式からストラット式に変更され、リアは4リンク式が踏襲されました。

フォード サンダーバード Heritage (8代目 1981)

駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは4.2L V8OHV(最高出力122hp/最大トルク28.3kgm)が標準となった他、オプションで5L V8OHV(最高出力131hp)が用意されました。トランスミションは、従来の3速からOD付4速に進化したトルコン式ATが組み合わせられました。標準エンジン搭載車は、最高速度190km/hの性能でした。

ラック&ピニオン式ステアリングを採用

また、ブレーキはフロント:ベンチレーテッド・ディスク式/リア:ドラム式が踏襲され、ステアリング形式はそれまでのリサーキュレーティング・ボール式に代わり、ラック&ピニオン式が採用されました。その後、1980年モデルから上級グレード「タウンランドウ」が加わるとともに、サンダーバード誕生25周年記念モデル「シルバー・アニバーサリー・エディション」が設定されました。

フォード サンダーバード Town Landau (8代目 1981)

次いで1981年モデルでは、新たに3.3L直6OHVエンジン+3速トルコン式AT仕様車が選択可能となりました。このエンジンは最高出力87hp/最大トルク21.3kgmという控えめなスペックを持ち、最高速度は145km/hに留まりました。続く1982年モデルで3.3L直6エンジンは廃止され、代わって3.8L V6OHVエンジン(最高出力112hp/最大トルク24.2kgm)+OD付4速ATの組み合わせが設定されました。

同時に、4.9L V8エンジンがカタログ落ちしました。そして翌1983年にフルモデルチェンジが実施され、通称「エアロ・バーズ」と呼ばれる9代目モデルに移行しました。

先代モデル:7代目サンダーバード

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