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ダイハツ コンソルテ (1969-1977):パブリカの姉妹車種となったコンパーノの後継モデル [EP30/40]

ダイハツ コンソルテ ベルリーナ (1969)

ダイハツ工業は1969年4月、1963年に発売したオリジナル設計の大衆車「コンパーノ」シリーズの後継車種となる「コンソルテ・ベルリーナ」をリリースしました。1967年にトヨタ自動車との業務提携が締結された成果として、同時期に2代目にフルモデルチェンジした「トヨタ・パブリカ」とボディやシャシーを共有する姉妹車種となりました。

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専用マスクと自社製エンジンで差別化

ダイハツ コンソルテ ベルリーナ (1969)

車体の構造は、ラダーフレーム式の旧式な構造であったコンパーノと異なり、モノコック構造が採用されました。ボディタイプは当初は2ドアセダンのみの設定で、スタイリングは基本的にパブリカと共通ながら、フロントマスクの相違により差別化が図られていました。ボディサイズは全長3,695mm×全幅1,450mm×全高1,380mmで、パブリカと実質的に同等でした。

ダイハツ コンソルテ ベルリーナ (1969)

コンパーノ・ベルリーナに対しては、全長と全高が若干縮小されました。ホイールベースはパブリカと共通の2,160mmで、コンパーノからは60mm短くなりました。サスペンションもパブリカと共通で、フロント:マクファーソンストラット式/リア:リジッド・リーフ式のコンベショナルな形式が採用されました。

駆動方式はコンパーノとも共通のFRで、エンジンはパブリカとは異なり、当初コンパーノからキャリオーバーされた自社製の1L直4OHVシングルキャブレター仕様ユニットFE型(最高出力58ps)が搭載されました。トランスミッションは、パブリカ同様4速フロア式MTが組み合わせられました。グレード体系は、当初「スタンダード」と「デラックス」の2タイプのラインナップでした。

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トヨタ製エンジン搭載車を追加

ダイハツ コンソルテ S1200 (1971)

そして1970年9月のマイナーチェンジでフロントグリルとインパネの意匠が一新されると共に、前輪ディスクブレーキが装備される最上級グレード「スーパーデラックス」が追加されました。次いで1971年6月、トヨタ製の1.2L直4OHVシングルキャブレター仕様エンジン3K型(最高出力68ps)を搭載するスポーティグレード「S1200」が追加されました。

続いて1972年1月、パブリカと同時にビッグマイナーチェンジが実施され、スタイリングが一新されると共に車名からベルリーナのサブネームが外れました。同時に、FEエンジン搭載のスポーティグレード「1000PS」が追加された他、S1200のグレード名が「1200GS」に変更されました。

コンソルテ1200GSの動画

2ドアクーペと4ドアセダンを追加

ダイハツ コンソルテ クーペ (1973)

次いで1973年5月、前月にパブリカの2ドアクーペ版としてデビューした「スターレット」の姉妹車種となる「コンソルテ・クーペ」が発売されました。グレード体系は、FE型エンジン搭載の「TL」「HL」と3K型エンジン搭載の「GL」「GHL」の4タイプでした。更に同年10月、スターレットに4ドアセダンが追加されると同時に、コンソルテにもそれと共通のボディを持つ4ドアセダンが追加されました。

グレード体系は、FE型エンジン搭載の「スタンダード」「デラックス」「スーパーデラックス」と、3K型エンジン搭載の「カスタム」「ハイカスタム」の5タイプでした。一方2ドアセダンは、マイナーチェンジの実施と共に1000PSが廃止されました。次いで1974年11月に新型4ドアセダン「シャルマン」が発売された事を受け、4ドアセダンは廃止されました。

続いて1975年12月にFE型エンジンが昭和50年排出ガス規制に適合し、追って1976年2月には3K型エンジンが昭和51年排出ガス規制適合型の3K-U型エンジン(最高出力64ps)に置換されました。次いで1977年2月に実施された一部改良の際に、昭和51年排出ガス規制への対応困難を理由にFE型エンジン搭載車がカタログ落ちしました。

そして1977年11月に後継車種「シャレード」が発売されると、パブリカより先に生産終了となりました。

先代モデル:コンパーノ

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