1989年にミディアムモデル「アコード」とプレミアムモデル「レジェンド」との間を埋めるアッパーミドルモデルとして誕生した本田技研工業の「アコードインスパイア/インスパイア/ビガー」は、2003年6月に3度目のフルモデルチェンジを受け4代目インスパイアに移行しました。生産拠点がアメリカから日本国内に戻されると共に、燃費性能の改善や安全装備の充実化が図られました。
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可変シリンダーシステム採用エンジンを搭載
ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながらより流麗なフォルムに変貌しました。初期型のボディサイズは全長4,805mm×全幅1,820mm×全高1,455mmで、先代から全長が35mm縮小され、全幅・全高はそれぞれ35mmずつ拡大されました。又、ホイールベースは5mm短縮され2,740mmとなりました。
サスペンション形式は4輪ダブルウィッシュボーン式が踏襲され、駆動方式も引き続きFFが採用されました。エンジンは先代のJ25A/J32A型から、可変シリンダーシステム「VCM」を採用した3L V6SOHCのJ30A型(最高出力250ps/最大トルク30.2kgm)に置換・一本化されました。トランスミッションは、全車にシーケンシャルモード付の5速トルコン式ATが採用されました。
10.15モード燃費は、先代の9.3~10.4km/Lから11.6km/Lに改善されました。グレード体系は、ベースグレードの「30TE」、運転席パワーシートやスマートカードキーシステムなどが装備される「30TL」、高速道路運転支援システム「HiDS」や世界初の衝突被害軽減ブレーキ「CMS」、プレミアムサウンドシステムなどが装備される「アバンツァーレ」の3タイプがラインナップされました。
そして2004年11月の一部改良で全車にヒーテッドドアミラーが標準装備されると共に、ボディカラーに新色が追加されました。次いで2005年5月、30TEをベースに運転席パワーシートや電動ランバーサポート、木目調パネルを装備した特別仕様車「30TEリミテッド」が設定されました。
M/Cで内外装変更と共に装備を充実化
追って同年11月のマイナーチェンジにより、エクステリア面ではフロント廻りやリア廻り、アルミホイールの意匠変更が実施されると共に、全長が50mm延長されました。又、インテリア面は新木目調パネルの採用により質感アップが図られました。装備面では、全車にセキュリティアラームが、30TL/アバンツァーレに最新のHonda HDDインターナビシステムやHondaスマートキーシステムが採用されました。
そして2007年12月にフルモデルチェンジが実施され、5代目CP3型に移行しました。