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ジープ グランドチェロキー (3代目 2005-2010):先代から4WDシステムやサスペンションを刷新 [WH]

ジープ グランドチェロキー 5.7 Limited (3代目 2005)

かつて存在していた自動車メーカー、ダイムラー・クライスラー(現フィアット・クライスラー・オートモビルズ)は、2004年に開催されたニューヨーク国際自動車ショーにおいて5年ぶりに全面改良を施したプレミアムSUV「ジープ・グランドチェロキー」を発表しました。先代から4WDシステムやサスペンションが刷新されたほか、エンジンにも改良が加えられました。

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新開発の4WDシステムを設定

ジープ グランドチェロキー 5.7 Limited (3代目 2005)

ボディタイプは先代同様5ドアのみの設定で、エクステリア・デザインはキープコンセプトにより7スリットのフロントグリルを含め先代のイメージが踏襲されました。ボディサイズは全長4,762mm×全幅1,862mm×全高1,720mmで、先代から全長と全幅が拡大されました。また、ホイールベースは90mm延長され2,781mmとなりました。

ジープ グランドチェロキー 5.7 Limited (3代目 2005)

サスペンション形式は、リアはリジッド・アクスル式が踏襲された一方で、フロントは4リンク・リジッド式からダブルウィッシュボーン独立懸架式に改められました。駆動方式は、副変速機付きの「クォドラトラックⅡ」と電子制御式LSD付きの「クォドラドライブⅡ」の2つの新しいフルタイム4WDシステムのほか、2WDも設定されました。

エンジンは、アメリカ本国向けとして3.7L V6SOHC(最高出力210ps/最大トルク31.3kgm)と4.7L V8SOHC(最高出力231ps/最大トルク41.8kgm)、および可変シリンダーシステム採用の5.7L V8OHV(最高出力326ps/最大トルク51kgm)のガソリン3種類が用意されました。また、ヨーロッパ市場専用として3L V6ディーゼルターボ(最高出力218ps/最大トルク52kgm)も用意されました。

ジープ グランドチェロキー 5.7 Limited (3代目 2005)

これらのエンジンに組み合わせられるトランスミションは、マニュアル感覚の変速を行える電子制御式レンジセレクトが備わる5速トルコン式ATでした。また、ブレーキは先代同様フロントにベンチレーテッド・ディスク式、リアにソリッド・ディスク式が採用されました。安全装備面では、SRSデュアル&サイドカーテンエアバッグシステムやEBD付きABS、横滑り装置「ESP」などが標準装備されました。

高性能版を追加

ジープ グランドチェロキー SRT8 (3代目 2006)

本国仕様のグレード体系は、当初「ラレド」「リミテッド」「ロッキーマウンテン」の3タイプのラインナップでした。その後2006年に、最上級グレード「オーバーランド」と、強化サスペンションや専用の内外装が備わるボディに6.1L V8OHVエンジン(最高出力432ps/最大トルク58kgm)を搭載するハイパフォーマンスグレード「SRT8」が追加されました。

ジープ グランドチェロキー SRT8 (3代目 2006)

SRT8は、最高速度245km/h・0-100km/h加速5sというSUVトップレベルの性能を備えていました。次いで2008年に内外装が一部変更されるとともに、4.7L V8エンジンが改良を受けアウトプットが最高出力303ps/最大トルク45.4kgmに向上しました。そして2010年にフルモデルチェンジが実施され、現行WK2型に移行しました。

日本市場における展開は、2005年7月にまず4.7Lエンジン搭載の「ラレード」「リミテッド」と5.7Lエンジン搭載の「リミテッド5.7」の3タイプが導入されました。その後2006年6月にリミテッド5.7が「オーバーランド5.7HEMI」に置き換えられ、追って同年9月には「SRT8」が追加されました。

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