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ジープ ラングラー (2代目 TJ 1996-2006):コイル式サスペンション採用で乗り心地が向上

かつて存在していたアメリカの自動車メーカー、クライスラー(現フィアット・クライスラー・オートモビルズ)は、1996年に旧アメリカン・モーターズから引き継いだSUV「ジープ・ラングラー」にフルモデルチェンジを実施し、2代目TJ型に移行させました。先代からのキープコンセプトであったものの、スプリングがリーフ式からコイル式に変更され乗り心地と操縦安定性の向上が実現しました。

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ソフトトップとハードトップを用意

ボディタイプは2ドアで、ハーフフレームのドアが備わるソフトトップ仕様とハードトップ仕様の2種類が用意されました。エクステリア・デザインは、張り出した前後のフェンダーや7スリットのフロントグリルなどが継承されるとともに、ヘッドランプが角型から丸型に変更され、かつてのジープ・CJ型に原点回帰したような雰囲気を醸すものとなりました。

ボディ・ディメンションは全長3,883mm×全幅1,732~1,740mm×全高1,748~1,780mm、ホイールベース2,373mmで、実質的に先代と同等でした。サスペンション形式は前後とも4リンク・リジッド式で、駆動方式は2WDと4WDの切り替えが可能なパートタイム4WDに改められました。

エンジンは、先代から2.5L直4OHVと4L直6OHVがキャリオーバーされました。スペックは前者が最高出力118ps/最大トルク20.2kgm、後者が最高出力178ps/最大トルク29.6kgmでした。トランスミッションは、それぞれに5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。ブレーキは先代同様、フロントにベンチレーテッド・ディスク式、リアにドラム式が装備されました。

直4エンジンを刷新

グレードは、当初「SE」「スポーツ」「サハラ」の3タイプがラインナップされました。その後2003年に、2.5L直4OHVエンジンが「クライスラー・PTクルーザー」譲りの2.4L直4DOHC(最高出力147ps/最大トルク22.8kgm)に置き換えられました。組み合わせられるトランスミッションは、5速MTまたは4速トルコン式ATでした。また、4L車に組み合わせられるATも4速に変更されました。

そのほか、新グレードとして4Lエンジンのアウトプットを最高出力193ps/最大トルク32.5kmgまで高めて搭載する「ルビコン」が追加されました。次いで2005年には、各車に設定されるMTが6速に変更されました。そして翌2006年にフルモデルチェンジが実施され、現行JK型に移行しました。

日本市場における展開は、1996年11月に「スポーツソフトトップ」「スポーツハードトップ」「サハラハードトップ」の3タイプが導入されました。全車右ハンドル仕様で、エンジンはいずれも4L直6が搭載されました。

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