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リンカーン ナビゲーター (第2世代 2003-2006):4輪独立懸架サスペンションを採用し装備も充実化

1998年に「エクスペディション」をベースに誕生したリンカーン・ブランドの高級大型SUV「ナビゲーター」は、2003年にビッグマイナーチェンジを受け第2世代に移行しました。内外装デザインが大幅に刷新されると共に、リアサスペンションがリジッド・アクスル式からマルチリンク独立懸架式に改められるなど、メカニズム面でも変更が施されました。

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押し出しの効いたスタイリングに

ボディ構造はラダーフレーム式を踏襲すると共に、ボディタイプも先代5ドアのみの設定でした。スタイリングは基本的なフォルムこそ先代のイメージを踏襲するものの、フロントドアとルーフパネルを除きボディパネルが全面的に変更されました。ディテール面ではフロントグリルやヘッドランプ、バンパーなどが変更され押し出しの効いた雰囲気に変貌しました。

ボディサイズは全長5,230mm×全幅1,999mm×全高1,980mmで、先代から全長と全高が拡大され、全幅は若干縮小されました。一方、ホイールベースは先代と同一の3,020mmでした。サスペンションは、前述の変更に加え前後共にエアスプリングが採用されました。駆動方式は先代同様、2速トランスファー付のフルタイム4WDとFRが設定されました。

エンジンは5.4L V8をキャリオーバー

エンジンは、先代に用意されていたSOHC仕様及びDOHC仕様の5.4L V8の内、後者(最高出力304ps/最大トルク49kgm)のみがキャリオーバーされました。トランスミッションは4速トルコン式ATが踏襲された一方で、シフトレバーの位置がコラム式からフロア式に変更されました。又、ステアリング形式は新たにラック&ピニオン式が採用されました。

室内は先代同様3列シート仕様となる一方、インパネは左右対称のラウンドした形状に一新されると共に、高級アナログ時計が装備されました。又、装備面ではパワーフォールディングサードシートやパワーリフトゲート、パワーランニングボードなどが採用された他、ビデオホームエンタテインメントシステムがVHS方式からDVD方式にアップグレードされました。

そして翌2004年に電子制御デバイスのロールスタビリティコントロールが標準化され、2005年にはフェイスリフトが実施されると共に、パワートレインが5.4L V8SOHC24Vエンジン(最高出力304ps/最大トルク50.5kgm)+ZF製6速トルコン式ATに置換されました。次いで2006年、タッチパネル&音声入力式DVDカーナビゲーションシステムやTHXオーディオシステムなどが採用されました。

そして2007年に2度目のビッグマイナーチェンジが実施され、現行第3世代モデルに移行しました。

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