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マツダ MPV (2代目 LW 1999-2006):スライドドアのFFにパッケージングを一新

マツダ MPV 1999-’02

マツダ MPV 1999-’02

1988年に初代モデルがデビューしたマツダのミニバン「MPV」は、1999年6月にフルモデルチェンジを実施し2代目モデルに移行しました。プラットフォームの刷新及び駆動方式の変更が行われると共に、先代のオールヒンジ式ドアから後席用ドアが両側ともスライド式に改められました。同時にエンジンが一新され、燃費性能の向上も実現しました。

スタイリングは、ショートノーズ・ロングルーフのプロポーションを踏襲するものの、ボクシーな先代に対し曲線的なボディラインに変貌しました。ボディサイズは全長4,750mm×全幅1,820~1,830mm×全高1,745mm(初期型)で、全長が先代から90mm延長された他、ホイールベースも35mm延長され2,840mmとなりました。一方車両重量は軽量化され、初期型で1,610~1,640kgとなりました。

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FR&パートタイム4WDからFF&フルタイム4WDに

サスペンション形式はフロントはストラット式を踏襲し、リアは5リンク式からトーションビーム式に変更されました。駆動方式は先代のFRベースからFFベースに変更され、2000年1月には先代のパートタイム式からフルタイム式に進化した4WD車が追加されました。エンジンは先代に設定のあったディーゼルが廃止され、ガソリンのみのラインナップとなりました。

マツダ MPV 1999-’02

マツダ MPV 1999-’02

発売当初用意されたのは、2L直4DOHCのFS型(最高出力135ps/最大トルク18kgm)と、2.5L V6DOHCのGY型(最高出力170ps/最大トルク21.1kgm)の2種類で、トランスミッションは全車先代同様の4速トルコン式ATが組み合わせられました。室内は、先代後期型に設定のあった5人乗り仕様と8人乗り仕様が廃止され、全車2-2-3シート配列の7人乗り仕様に統一されました。

マツダ MPVのCM

M/Cでエンジンを刷新

マツダ MPV 1999-’02

マツダ MPV 1999-’02

安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステム、ABS、EBD、ブレーキアシスト、プリテンショナー&ロードリミッター付きシートベルトが標準装備されました。そして2000年8月実施の一部改良により、グレード体系の変更や装備の充実化が行われました。次いで2002年4月に実施されたマイナーチェンジでは、フェイスリフトと共にパワートレインが刷新されました。

マツダ MPV 1999-’02

マツダ MPV 1999-’02

直4エンジンは2.3L DOHCのL3型(FF:最高出力163ps/最大トル21.2kgm・4WD:最高出力159ps/最大トル21.1kgm)に、V6エンジンは3L DOHCのAJ型(最高出力197ps/最大トルク27.2kgm)に置換され、後者には5速トルコン式ATが組み合わせられました。両エンジンともパワー・トルクの大幅な向上と共に、燃費の向上も実現しました。

マツダ MPV 2002-’06

マツダ MPV 2002-’06

次いで2003年10月に2度目のマイナーチェンジが実施され、内外装デザインの大幅な刷新と共に、外装デザインはスポーティ系とノーマル系の2タイプが設定され、グレード体系も一部変更されました。続いて2004年9月の一部改良で、全車に格納型リトラクタブルキーやイモビライザーが標準装備された他、2.3L FF車が平成17年基準排出ガス50%低減レベル「新U-LEV」認定を取得しました。

マツダ MPV 2002-’06

マツダ MPV 2002-’06

そして2006年2月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる3代目モデルにバトンが渡されました。

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