マツダのプレミアム・ミニバン「MPV」は、初代モデルが1988年にデビューし、2006年2月に実施されたフルモデルチェンジにより3代目の現行型となりました。2代目モデルに対しボディのプロポーションやディメンションが変わった他、国産ミニバン最大級の室内空間を実現した事が特徴となっています。又、パワートレインの変更により燃費も改善されました。
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ボディは低く流麗なプロポーションに
ボディは左右にスライドドアを備える5ドアキャブオーバー型を踏襲しつつ、ボクシーなイメージから一転し、Aピラーが寝かされた事などによりステーションワゴン的な流麗なプロポーションに変貌しました。ボディサイズは全長4,860mm×全幅1,850mm×全高1,685mmで、全長と全幅が拡大された一方で全高が低くなり、ワイド&ローなプロポーションに変貌しました。
ホイールベースは100mm以上延長され2,950mmとなり、ボディ拡大に伴い車両重量も大幅に増加し1,720~1,910kgとなりました。サスペンション形式は、フロントが先代同様のマクファーソンストラット式を踏襲、リアはトーションビーム式からマルチリンク式に変更されました。インテリア面では、先代譲りの「KARAKURIシート」を採用した他、乗車定員が1人増えた8人乗りでスタートしました。
ターボ車を設定しトランスミッションを多段化
パワートレインは、先代から2.3L直4NAのL3-VE型エンジン(最高出力163ps/6,500rmp・最大トルク20.7kgm/3,500rpm)+4速トルコン式ATを踏襲しながら燃費が向上し、駆動方式はまずFFから発売されました。3L V6エンジンは廃止され、それに代わるものとして翌3月に2.3L直4ターボのL3-VDT型エンジン(最高出力245ps/5,000rmp・最大トルク35.7kgm/2,500rpm)搭載車が追加されました。
出力・トルク共にV6車を凌ぐ他、6速ATとの組み合わせにより燃費も向上しました。更に4月には、NA車・ターボ車共にフルタイム4WD仕様が追加されました。4WDの方式は先代とは異なり、電子制御アクティブトルクコントロールカップリング方式に刷新されました。又、NA車のトランスミッションも6速ATとなる他、エンジンの最大トルクがFF車と異なり21.4kgm/4,000rpmとなります。
M/Cでイメージチェンジし、その後ターボ車を廃止
2008年1月にマイナーチェンジを実施し、フロント廻りとリア廻りのエクステリアやインテリアのデザインが刷新されると同時に、FF・NA車のトランスミッションが5速ATに変更されました。装備面では、ナノイー空気清浄装置を採用した他、運転席8Wayパワーシートや本革&木目調ステアリング、イージークロージャー付パワーリアゲート、サードシート電動復帰機能などが備わる「Lパッケージ」が設定されました。
次いで2010年7月の仕様変更の際にターボ車が廃止され、2012年11月には乗車定員が7人に減らされた一方で、全席に3点式シートベルトを採用するなどの仕様変更が行われました。そして2014年8月の仕様変更で、横滑り防止装置「DCS」とトラクションコントロールが全車に標準装備されました。
MPV (3代目 LY)の口コミ評価/新車購入インプレッション
大人数乗車しても楽に高速移動できる車、それが現行のLY型のMPVです。現行型は2006年に登場して、そろそろ登場から10年が経とうとしていますが、今でも十分にマツダらしさを体現しているモデルです。確かに最新の安全装備や燃費性能といった面では、最近登場している車には負けていますが、マツダの特徴であるハンドリングの良さはしっかりと作り込まれています。
ステアリングを握って運転してみると、それが良く分かりました。コーナリング時のステアリング反力や操舵感、操舵に対する車の反応は、現在流れている最新のマツダ車のハンドリングに通じるものがありました。
しっかり腰から背中まで保持されるスーパーリラックスシート
現行型のMPVが登場した際に一つ注目されたのが、セカンドシートに設定が可能だったスーパーリラックスシートでした。
同時期に登場した他社の車にも、オットーマンやアームレストなどを搭載して快適席を高めたシートは搭載されていましたが、MPVに搭載されたシートにはそれらには無い特徴がありました。それが、リクライニングをさせるとクッション側もそれに連動して角度が変わり、膝があたる前縁が持ち上がるというものでした。
リクライニングだけを倒すとお尻が前に滑りやすくなり、快適どころか腰が痛くなる場合もありますが、MPVのスーパーリラックスシートでは、しっかりと腰から背中までが保持されて、文字通りとてもリラックスできるシートでした。
程良い手応えがあるハンドリング
パッセンジャーにも良い車でしたが、車を運転するのも楽な車でした。単純にステアリングの操舵力を軽くすると、運転していて不安感を覚えますし、高速走行時にはそれが不安定さとなって現れたりしますが、MPVはよく作り込まれているおかげか、ステアリング操舵力自体はどちらかというと軽めです。
しかし、ふらつく事もなく程良い手応えがあり、高速走行もとても楽でした。選択したのが2300ccモデルであった事もありますが、加速も楽でしたし高速走行時の安定性も高かったです。
MPVを運転していて感じたのは、家族で移動中の運転時でも運転が苦にならないというのは、とても良いということでした。これは、安全面でも良い作用をすると感じます。会社の思想もあるのでしょうが、マツダという会社は良くも悪くも車を操る喜びと言う点をかなり意識した車づくりを行っています。
車好きとしてはとても嬉しく感じる
そこには、運転者の意思に沿って車が動くというベースとなる部分があり、これが能動的な危険回避、安全性能の向上にもつながると思います。そういった思想が、あまりハンドリングなどが意識されることが少ないMPVのようなミニバンにまで反映されているという点について、車好きとしてはとても嬉しく感じました。
MPV (3代目 LY)の口コミ評価/中古車購入インプレッション
新車で9年前に購入した日産のセレナに乗っていました。距離数は7万キロ位だったのでまだまだ乗るつもりでしたが、車検時にブレーキ関係が駄目になっていて、このままだとブレーキが効かなくなる恐れがあると指摘され、修理に30万円かかると言われました。車検に出していたのは購入したディーラだったので、メカニックから話を聞いた担当の営業の方は直ぐに新車の見積りを出して購入を勧めてきました。
そこでセレナの下取り価格を聞いたところほぼ0円で、新車を購入するときに値引きの材料になる程度だと言われ、0円の価値の車に修理代30万円も出すのもどうかと思い、修理せず新たに車を購入することにしました。最初に日産で同じ新車のセレナを勧められ、金額は300万円近い金額でした。ローンは組みたくなく、キャッシュで払える予算は200万円以下だったので、新車はあきらめました。
長期保証が魅力だったガリバー
子供が二人いるので希望はワンボックスカーでした。そこのディーラで中古車も販売していたので紹介してもらったのですが、希望する車はありませんでした。ネットで2ヶ月程中古車を探していたところ、ガリバーでは購入後の保証が10年つくことに惹かれ、近所の店舗を訪問しました。
担当してくれた営業の方は副店長でした。10年保証についても、こちらが色々なケースで保証してもらえるのか質問しても丁寧に答えてくれました。車検をガリバーで実施するのが条件のようですが逆に安心だと思いました。
北海道に住んでいるのでワンボックスカーの4WDで探してもらいましたが、なかなか在庫がなく、しかも予算より高かったです。妥協して車高の低い車にシフトして探したところ、マツダのMPVが平成21年車で150万円程で見つかりました。同じ年式でもセレナやノアのようなワンボックスよりも人気がないのか安く見つかりました。
ディーラー査定0円が20万円に
駐車場に入るか心配しましたが、寸法上大丈夫そうなのと、もしだめな場合でも一定の期間なら輸送費は負担ですが返品ができるのでマツダのMPVに決めました。セレナの下取りもガリバーで20万円で下取りしてもらいました。
実際納車すると色がブラックと記入されていて、パソコンの画面で見ても黒に見えたのですが、少しグレーっぽい黒で少しショックでした。ガリバーはパソコン上で確認するだけで、店舗で実際に車を見ることが出来ないのが難点ですが、10年保証が付くのは大きな魅力でした。購入後一年経ち点検も一度出しましたが、対応にも満足しています。
先代モデル:2代目MPV
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