マツダのミニバン「MPV」は、5代目「ルーチェ」のプラットフォームをベースに開発され、1988年にまず北米市場でデビューしました。日本国内には「新しいカテゴリーの多目的サルーン」のキャッチフレーズと共に1990年1月にマツダブランドにて投入、同年10月にアンフィニブランドに変更され、更に1997年11月には再度マツダブランドに戻されました。
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3Lガソリンエンジン+FR方式でスタート
ボディタイプはオールヒンジドア式の5ドアで、ショートノーズ・ロングルーフのボクシーなスタイリングを備えていました。ボディのスペックは初期型で全長4,465mm×全幅1,825mm×全高1,745mm、ホイールベース2,805mm、車両重量1,720kgでした。サスペンション形式はフロントがストラット式、リアが5リンク式で、駆動方式は発売当初FRのみの設定でした。
エンジンは、発売当初は3L直4 SOHCガソリンのJE型(最高出力155ps/最大トルク23.5kgm)1種類で、トランスミッションはコラム式の4速トルコン式ATが組み合わせられました。室内は2-2-3配列の3列シート7人乗り仕様で、全席ウォークスルーが可能でした。グレード体系は発売時はグレード名無しのモノグレードで、ボディカラーも僅か2色の設定でした。
そして1991年10月、前述の通り販売チャンネルがアンフィニ店に変更されると同時に、仕様が変更され3タイプのグレードが設定されました。次いで1993年8月の仕様変更で、装備の見直しと価格の改定が行われました。続いて1994年8月にマイナーチェンジが実施され、2列目セパレートシート仕様車やルーフレール装着車が設定されると共に、グレード体系が変更されました。
2.5Lガソリン及びディーゼルエンジンと4WD仕様を追加
次いで1995年10月に2度目のマイナーチェンジが実施され、フロント廻りの意匠変更と共に全長が4,660mmに延長された他、インパネのデザインが一新されました。同時に、新たに2.5L直4SOHCガソリンのG5-E型エンジン(最高出力120ps/最大トルク20.1kgm)と、2.5L直4ディーゼルターボのWL-T型エンジン(最高出力125ps/最大トルク30kgm)がラインナップに加わりました。
又、WL-T型エンジン搭載車にはパートタイム4WD仕様が設定された他、新たに5人乗り仕様と8人乗り仕様が追加され、グレードが全13タイプに増やされました。次いで1997年11月に、アンフィニ店の廃止により前述のようにマツダブランドに戻されると共に、全車に4W-ABSの標準化やUVカットガラスの採用などの仕様向上や、グレード体系の変更が行われました。
そして1999年6月にフルモデルチェンジが実施され、2代目LW型にバトンタッチされました。
後継モデル:2代目MPV
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