マツダは2016年12月22日、「ロードスター」をベースに電動リトラクタブルハードトップを採用した2シーター・スポーツカー、「ロードスターRF」を発売しました。Bピラーおよびリアウィンドウを残し、ルーフ部分のみが開閉する機構を採用した事が特徴となっています。
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2.0L直4エンジンを搭載
ボディはAピラーから前はロードスターと共通で、それより後ろの部分がリデザインされました。スタイリングは、かつて生産されていた「ルノー・ウインド」のように、直立に近い角度のリアウィンドウを持ちながら側面からはファストバックに見えるデザイン処理が取り入れられました。一方、開閉式のリアクォーターウィンドウが備わる点が、ルノー・ウインドとは異なっています。
ボディ・ディメンションは全長3,915mm×全幅1,735mm×全高1,245mm、ホイールベース2,310mmで、全高が10mm高い事を除きロードスターと共通となっています。一方、車両重量は1,100~1,130kgで、990~1,060kgのロードスターから増加しました。駆動方式はFRを踏襲、エンジンは国内向けモデルには2L直4のPE-VRP型(最高出力158ps/最大トルク20.4kgm)が搭載されました。
国内向けロードスターに搭載される1.5L直4のP5-VRP型と比較すると、最高出力で27ps、最大トルクで5.1kgm上回るスペックとなります。また、パワーウエイトレシオは7.0~7.2kg/psで、ロードスターの7.6~8.1kg/psより低い数値となっています。トランスミッションは、ロードスター同様に6速MTと6速トルコン式ATが設定されました。
i-stopやi-ELOOPが全車標準
また、アイドリングストップ機構「i-stop」やエネルギー回生システム「i-ELOOP」が全車に標準装備される点は、ロードスターRFならではとなっています。その他、フロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:マルチリンク式のサスペンション形式や、フロントがベンチレーテッド型の4輪ディスク式ブレーキなど、基本的なメカニズムはロードスターと共通となっています。
グレード体系は、下から「S」「VS」「RS」の3タイプがラインナップされました。安全装備は、「ブラインド・スポット・モニタリング」、「リア・クロス・トラフィック・アラート」、「車線逸脱警報システム」などから構成される「i-ACTIVSENSE」がVS/RSに標準装備されました(※Sにはセットオプション設定)。
その他、トップグレードのRSにはビルシュタイン製ダンパーやフロントサスタワーバー、官能的なサウンドを演出する「インダクション・サウンド・エンハンサー」などが標準装備されました。