マツダ ロードスター/ロードスターRF(ND)の限界値引き額、甘い・渋いなどの値引き相場、納期、おすすめグレード、乗り出し価格(支払い総額)の見積書、競合車種、長所・欠点、実燃費、リセールバリューなど、ロードスター/ロードスターRFの新車購入に必要な情報を完全ガイド。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にロードスターのお買い得度を総合評価しています。
- マツダ ロードスター/RFはどんなクルマ?
- ロードスター/RFの値引き相場と交渉法
- ロードスター/RFの納期
- ロードスター/RFの値引き/納期がわかったら次にすべき事
- ロードスター/RFのグレード別 新車価格
- ロードスター/RFのグレード選び
- ロードスター/RFのおすすめグレード
- ロードスター/RF 値引き込み乗り出し価格の見積書
- ロードスターRFの実燃費(6AT、2名乗車時の目安)
- ロードスター/RFのリセールバリュー:4.0 (5段階評価)
- ロードスター/RFのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
- ロードスター/RFの値引き交渉に使う競合車
- ロードスター/RFの値引き交渉に適した時間帯や時期
- ロードスター/RF値引き交渉の流れ
- 値引き以外でロードスター/RFを安く買う
- ロードスター/RFの長所/メリット
- ロードスター/RFの欠点/デメリット
- ロードスター/RFの値引きとリセールバリュー込の総合評価:4.0 (5段階評価)
マツダ ロードスター/RFはどんなクルマ?
世界で一番売れているスポーツカーである「マツダ ロードスター」は、2015年5月に10年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し、4代目となりました。正式発表に先駆け、徐々に情報を公開してファンの期待を高める手法が取られ、実車は2014年9月に世界3都市のイベントで同時初公開が行われました。
2016年には電動リトラクタブルハードトップの「ロードスターRF」を追加。ボディ重量の増加に合わせて排気量を2.0Lにアップしています。
ロードスター/RFの値引き相場と交渉法
ロードスター/RFの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | ~5万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 7~10万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 12~20万円 |
ロードスター/RFの値引き難易度:C(A:甘い~E:渋い)
趣味性の高いクルマで大量の販売目標を掲げる量販車ではないため、値引きは厳しめと言えます。ライバル車を検討している事を伝え、じっくりと商談に臨み値引きを引き出しましょう。
ロードスター/RF値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「ロードスター/RF以外にも他の車種と迷っている」事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象をマツダの営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認し、本命車種の納期の方が長かったら場合には交渉材料として使いましょう。ただし、半導体不足の影響により生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
ロードスター/RF値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
ロードスター/RFはマツダの全販売チャネルで販売しています。ディーラーは地域やチャネル毎に「関東マツダ」「マツダアンフィニ横浜西」など販売会社が異なっている場合が多く、同じロードスター/RFを扱っていてもライバルの関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注可能台数も違うので納期が変わ場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なるマツダの販売店で見積もりを取り、ロードスター/RFの大きな値引きを引き出しましょう。
ロードスター/RF値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
ロードスター/RFをディーラーに見に行くと「査定をしましょうか?」と下取り査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
ロードスター/RF値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
ロードスター/RFの納期
ロードスター/RFの納期はどのくらい?
- 納期:1ヵ月~3ヵ月
ロードスターの納期は標準的となっています。RFの納期がやや長めになるかもしれないので、早めにディーラーに確認しましょう。
ロードスター/RFの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、ロードスター/RFの売れ筋グレードを前もってメーカーに発注している場合があります。そういった車両なら一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があるので確認してみましょう。
「どうしても、ロードスター/RFのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにロードスター/RFの納車の早い車両がないか確認しましょう。
ロードスター/RFの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
ロードスター/RFに限らず納期が長かった場合、契約をしても納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はロードスター/RFのキャンセルが1台出ました。納期は1か月です。値引きも頑張ります!」といった情報に遭遇する事もありますので営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
ロードスター/RFの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
ロードスター/RFのように人気車で納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにロードスター/RFが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば納期に悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、乗り出し価格も安くなり値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
ロードスター/RFの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「ロードスターの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、ロードスターの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐ簡単にできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる ロードスターを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
ロードスター/RFのグレード別 新車価格
ロードスター (1.5L直4)
グレード | 6MT | 6速AT |
S | 2,898,500 | – |
S スペシャルパッケージ | 3,087,700 | 3,203,200 |
S レザーパッケージ | 3,498,000 | 3,613,500 |
S レザーパッケージ Vセレクション | 3,553,000 | 3,668,500 |
RS | 3,679,500 | – |
ロードスターRF (2.0L直4)
グレード | 6MT | 6速AT |
S | 3,796,100 | 3,823,600 |
VS | 4,154,700 | 4,182,200 |
RS | 4,308,700 | – |
※価格は2024年9月30日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
ロードスター/RFのグレード選び
ロードスター/RFのパワートレイン
パワーユニットはロードスターが1.5L直4、ロードスターRFが2.0L直4となっています。駆動レイアウトはFRのみです。
トランスミッションは6MTと6速ATがあります。
1.5Lエンジンのスペック
エンジン形式 | P5-VPR[RS]型 |
エンジン種類・シリンダー数 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ |
総排気量 | 1,496cc |
使用燃料種類 | 無鉛プレミアムガソリン |
最高出力 | 97kw[132PS] / 7,000rpm |
最大トルク | 152N・m[15.5kgf・m] / 4,500rpm |
2.0Lエンジンのスペック
エンジン形式 | PE-VPR[RS]型 |
エンジン種類・シリンダー数 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ |
総排気量 | 1,997cc |
使用燃料種類 | 無鉛プレミアムガソリン |
最高出力 | 135kw[184PS] / 7,000rpm |
最大トルク | 205N・m[20.9kgf・m] / 4,000rpm |
ロードスター/RFのグレード構成
グレード構成はロードスターがベーシックグレードの「S」、中間グレードの「S スペシャルパッケージ」、レザーシートを装備した上級グレードの「S レザーパッケージ」、スポーティーな「RS」の4タイプとなっています。
ロードスターRFはベーシックグレードの「S」、レザーシートを装備した上級グレードの「VS」、スポーティーな「RS」の3タイプとなっています。
また、定期的に内装や幌の色を変えた特別仕様車が設定されるのも楽しみの一つと言えます。
ロードスター/RFのおすすめグレード
ロードスターらしい素晴らしい走行フィーリングを楽しめつつ、装備が充実しているロードスター「ロードスター Sスペシャルパッケージ(6MT)」がおススメグレードとなります。
ロードスター/RF 値引き込み乗り出し価格の見積書
おススメグレードのロードスター「ロードスター Sスペシャルパッケージ(6MT)」に以下の選択した見積書の事例です。
ショップオプション
- フロアマット:¥26,180
- マツダオンラインナビ用SDカード:¥88,000
- [三菱電機]スマートインETC(ナビゲーション連動なし):¥35,200
車両価格(S SpeciaLパッケージ) | ¥2,898,500 |
メーカーセットオプション価格 | ¥0 |
ショップオプション価格 | ¥149,380 |
リサイクル費用 | ¥9,020 |
登録諸費用(参考価格、消費税込) | ¥70,260 |
自動車税(環境性能割) | ¥71,100 |
自動車重量税 | ¥36,900 |
自賠責保険(37ヶ月) | ¥24,190 |
自動車税(種別割)(10月分) | ¥12,700 |
合計 | ¥3,272,050 |
値引き(標準的な値引き交渉) | ▲¥82,050 |
値引き込みの乗り出し価格 | ¥3,190,000 |
ナビ、ETC、フロアマットなどのベーシックなオプションを装備した価格は上記となります。標準的な値引き交渉で8万円と端数をカットしてもらった場合、「ロードスター Sスペシャルパッケージ(6MT)」の値引き込みの乗り出し価格(支払い総額)は319万円となります。
(見積りは2024年9月30日時点)
ロードスターRFの実燃費(6AT、2名乗車時の目安)
走行シーン | 燃費 |
高速道路中心 | 12~16km/L |
郊外・幹線道路 | 10~13km/L |
市街地 | 9~12km/L |
ロードスター/RFのリセールバリュー:4.0 (5段階評価)
ロードスター/RFの属するCセグメントオープンカーは日本の新車市場では販売台数が多くありません。しかし、中古車の流通台数が少なく中古車市場では人気があります。また2~3年の短期の乗り換えでは現行車種のままの場合もあります。
このことから短期でのリセールバリューは非常に高く、5年以上の長期でのリセールバリューはフルモデルチェンジを超える可能性があり「高い」という傾向となります。
ロードスター/RFのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
2015年5月21日 フルモデルチェンジ 4代目に
「人馬一体」の楽しさを追究し、1989年にデビューしたロードスターの4代目が発売しました。
2016年12月22日 ロードスター RFを追加
「ロードスター RF」はルーフから車両後端まで、なだらかに傾斜するラインが特徴的な「ファストバック」スタイルを採用。印象的なルーフ後部の形状とルーフの開閉に応じて開閉するリアウインドーによる新しいオープンエア感覚を実現。
2017年2月28日 限定色「クラシックレッド」
「クラシックレッド」は、初代「ロードスター」を世界初公開した1989年2月のシカゴモーターショーにおいて、メインカラーとしてお披露目したボディカラー。4代目ロードスターにおいて、このカラーを最新の水性塗装技術「アクアテック塗装」で忠実に再現した。
※2017年2月28日までの限定販売
2017年12月14日 マイナーチェンジ、特別仕様車「RED TOP」追加
特別仕様車「RED TOP」では、ダークチェリー色のソフトトップやオーバーン(赤褐色)のナッパレザーシートのインテリアを採用し、これまでのロードスターとは一味違う個性的なカラーコーディネーションが可能となっています。
※注文受付は2018年3月31日までで、現在は購入できません。
2018年7月26日 マイナーチェンジ、 特別仕様車「Caramel Top」追加
エンジン特性、安全装備、走行性能、内装など多岐にわたる商品改良を実施。同時に特別仕様車「Caramel Top」が追加となった。
※「Caramel Top」の注文受付は2018年12月24日まで
2019年11月14日 マイナーチェンジ、特別仕様車「SILVER TOP」追加
商品改良は
・RAYS社製鍛造16インチアルミホイール設定
・RFにVS Burgundy Selection設定
・特別仕様車 SILVER TOP など
販売期間は2020年3月31日まで注文受付となっています。
ロードスター/RFの値引き交渉に使う競合車
ロードスター/RFの値引き交渉をして安く購入する為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
トヨタ GR86
スバルとの共同開発で誕生したトヨタのGR86が競合となります。ロードスターと違いクローズドクーペとなりますが、日本市場では稀少なFRスポーツであるだけでなく、2.4L水平対向4気筒エンジンを搭載しながらリーズナブルな価格設定で商品力が高くなっています。
新車購入ガイド:【2023最新】GR86の値引き 納期 乗り出し価格
スバル BRZ
トヨタのGR86と兄弟車となるスバル BRZが競合となります。フロントフェイスのデザインやサスペンションの仕様の違いなどGR86との違いがあります。
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ダイハツ コペン
電動オープントップを持ち軽快なオープンドライブが楽しめるダイハツ コペン。
FFレイアウトに電動トップ、トランクルームも持ち、カジュアルに乗ることができ、普段の足としての実用性も備えます。また、セロ、ローブ、XPLAYとデザインテイストの異なる3種類の外観を準備し、好みに合わせた選択肢の広さも魅力です。
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競合車を使ってロードスターの値引き交渉を
ロードスターの値引きを引き出すにあたっては、上記のGR86、BRZ、コペン、スイフトスポーツなどの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、ロードスターの値引きを引き出し易くなります。
ロードスター/RFの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
ロードスター/RFのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べるとお客さんも少なく、比較的じっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格がどうなっているか最新情報ついても忘れずに確認しましょう。
すでに来店した事があり担当営業マンが決まっている場合は、不在の場合もあるので事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、日中の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。ジックリ交渉するにはやや不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事も期待できます。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位で販売目標計画を立てていますので、目標達成の為に月末はいつもより値引きが期待できます。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きを引き出せるかもしれません。
ただし、月間目標を既に達成している場合や、新車セールスが好調な時など、あまり積極的にならないケースもあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気の値引き交渉は禁物です。各ディーラー側の販売状況によりますので、一概に月末が値引きに最適とは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、年間目標達成の為に3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期や値引き条件変わっているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
ロードスター/RF値引き交渉の流れ
しっかりとロードスター/RFの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでロードスター/RFに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
ロードスター/RF値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでロードスター/RFの乗り出し価格の見積もりシミュレーションをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、色んなオプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、もう一度車検を取る必要があるかなども確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「ロードスター/RFが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだロードスター/RFが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはロードスター/RFの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
ロードスター/RFの競合となる車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりをもらいましょう。ロードスター/RFの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「ロードスター/RFが本命で」と伝えた上で、「出来るだけ本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、併せて競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- ロードスター/RFの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額は大きい方が良いとみんなが思いますが、ある程度自分としての合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やロードスター/RFの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
ロードスター/RFの値引き交渉で気を付ける点
ロードスター/RFの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はあくまでもディーラーとのお付き合いの入り口です。コロナを発端として部品供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
値引き以外でロードスター/RFを安く買う
オプションは社外品にする
ロードスター/RFの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、ロードスター/RFの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにロードスター/RFを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
ロードスター/RFの新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにロードスター/RFが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンでロードスター/RFを買う
残価設定ローンとは、3年後や5年後のロードスター/RFの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にロードスター/RFを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が400万円、3年後のロードスター/RFの価値が220万円の場合、180万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はロードスター/RFを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
ロードスター/RFの長所/メリット
日本メーカー唯一となるライトウェイトFRオープンスポーツ
1989年に初代が登場したロードスター。その人気は日本に留まらず世界的なヒットとなり、多くの海外メーカーがロードスターの成功を見て競合車種を開発しました。
マツダは初代から途切れることなくモデルチェンジを実施、4代目となりました。その後海外のライバルは高級志向にシフトし、購入しやすい価格で初代から一貫してパッケージングとコンセプトを貫いているのはマツダ ロードスターだけとなりました。
ハッチバックなどの量販車と違いスポーツカーは販売台数が見込めず、モデルを維持しているだけでも立派と言えます。そんな環境にあって進化を遂げているロードスターは世界的にも貴重な一台です。
ロードスター/RFの欠点/デメリット
室内空間のタイトさ
ロードスターを購入検討している人にとっては最初から分かっている事なので欠点とは言えないですが、86/BRZなどの2+2スポーツと比べると、シートリクライニングの余地も殆どなく、2名乗車の場合は室内に手荷物を置くスペースもないので、実用面ではやや劣る部分があります。
エンジンのバリエーションが各1種類
ロードスターは1.5L NA、ロードスターRFは2.0L NAとエンジンの設定が各1種類となり、選択の余地はありません。もう少しハイパワーを楽しみたいというニーズが満たせないので、試乗でフィーリングを確かめましょう。
ロードスター/RFの値引きとリセールバリュー込の総合評価:4.0 (5段階評価)
稀少なFRライトウェイトオープンスポーツ
存在そのものが貴重なロードスターですが、開発に抜かりはなく、先代の3代目ロードスターよりも軽量コンパクトに仕上げ、まさにマツダの信念を貫いた一台となっています。
ホンダS660やダイハツ コペンがライバルとなりますが、どちらも軽自動車でボディサイズ、エンジン出力に制限があり、普通自動車枠のロードスターは非常に貴重な存在となっています。
実用面では割り切りが必要な2シーターオープンスポーツですが、S660やコペンと比べると実用的なトランクを有しており、2名乗車で1・2泊程度の荷物も積むことが出来ますので、両車に比べると活動範囲が広くなります。