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フォード コーティナ (Mk3 1970-1976):スタイリングや足回りを一新するとともに上級志向に

フォード コーティナ 2-door Sedan (Mk3 1970-1976)

フォード・モーター(イギリス・フォード)より1962年9月にリリースされた大衆車「コーティナ」は、1970年10月に4年ぶり2度目のフルモデルチェンジが実施され、Mk3に移行しました。先代から基本設計を一新、スタイリングやサスペンション形式なども刷新されました。また、新たに2Lエンジン搭載車が設定されるなど、上級志向が強められました。

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コークボトルラインを採用

フォード コーティナ 4-door Sedan (Mk3 1970-1976)

ボディタイプは先代同様に、2ドアおよび4ドアセダンと5ドアステーションワゴンの3タイプがラインナップされました。スタイリングは、直線基調のボディラインを持ちコンサバティブなイメージだった先代から一転し、当時の流行であったコークボトルラインを取り入れた抑揚あるフォルムに変貌しました。

フォード コーティナ 4-door Sedan (Mk3 1970-1976)

ボディサイズは全長4,260mm×全幅1,702mm×全高1,320mmで、先代との比較では全幅がワイド化された一方全高は低められ、さらにワイド&ローなディメンションとなりました。ホイールベース2,580mmで、先代から90mm延長されました。サスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式からダブルウィッシュボーン式に、リアがリジッド・リーフ式から4リンク・コイル式に変更されました。

SOHCエンジンを設定

フォード コーティナ 2-door Sedan (Mk3 1970-1976)

駆動方式はコンベンショナルなFRを踏襲し、エンジンは先代からキャリオーバーされた1.3L直4OHV(最高出力58ps/最大トルク9.3kgm)および1.6L直4OHV(最高出力69ps/最大トルク11.7kgm)の「ケント・ユニット」の他、新たに1.6L直4SOHC(最高出力89ps/最大トルク12.7kgm)および2L直4SOHC(最高出力99ps/最大トルク15.3kgm)の「ピント・ユニット」が用意されました。

組み合わせられるトランスミッションは、3速/4速MTと3速トルコン式ATが設定されました。グレード体系は当初、下からベースグレード、「L」、「XL」、「GT」、「GXL」の5タイプがラインナップされました。これらのグレードのうち、GT/GXLには丸型4灯式ヘッドランプが、それ以外には丸型2灯式ヘッドランプが与えられました。

フォード コーティナ Estate (Mk3 1970-1976)

また、1.6L DOHCエンジンの廃止に伴い、同エンジンを搭載するスポーティモデル「コーティナ・ロータス」はカタログ落ちしました。その後1973年秋にマイナーチェンジが実施され、XL以上のグレードに角型2灯式ヘッドランプが採用されるなど、エクステリア・デザインが変更されました。同時に、インパネのデザインも刷新されました。

さらに、GTの上位に位置する新グレード「2000E」が追加された他、1.6L OHVエンジンは廃止されました。一方、輸出向けモデルには、3.3L V6OHVエンジン(最高出力132ps/最大トルク26.3kgm)または4.1L VOHVエンジン(最高出力157ps/最大トルク33.2kgm)を搭載する「コーティナ6」もラインナップされました。そして1976年9月にフルモデルチェンジが実施され、Mk4に移行しました。

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