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ランドローバー ディスカバリー (初代 1989-1998):レンジローバーの弟分として誕生したSUV

ランドローバー ディスカバリー 5Dr (初代 1989)

ランドローバーは1989年、「レンジローバー」の弟分となる新型SUV「ディスカバリー」を発売しました。ラダーフレームや4輪コイル・リジッド式サスペンション、ビスカス式フルタイム4WDのドライブトレインなど基本メカニズムはレンジローバーからのキャリオーバーで、製造工程の見直しなどによりコストダウンが図られました。

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レンジローバーより全高の高いディメンション

ランドローバー ディスカバリー 3Dr (初代 1989)

ボディタイプはレンジローバー同様3ドアと5ドアが用意され、スタイリングもスクエアなフォルムが踏襲されました。ボディサイズは全長4,524mm×全幅1,810mm×全高1,960mmで、全長・全幅はレンジローバーとほぼ同等であった一方、全高は大幅に高められました。又、ホイールベースはレンジローバーと同一の2,540mmでした。

ランドローバー ディスカバリー 3Dr (初代 1989)

エンジンは当初、レンジローバーにも搭載されるローバー製3.5L V8ガソリンNA(最高出力155ps/最大トルク26.6kgm及び最高出力166ps/最大トルク29.1kgm)と、2.5L直4ディーゼルターボ(最高出力113ps/最大トルク27kgm)が用意されました。トランスミッションはレンジローバー同様、副変速機付きの5速MT又は4速トルコン式ATでした。

7人乗り仕様も用意

ランドローバー ディスカバリー 3Dr (初代 1989)

一方室内は、2列シート5人乗り仕様の他、レンジローバーには設定の無かった3列シート7人乗り仕様も用意されました。その後1994年に、3.9L V8ガソリンNAエンジン(最高出力182ps/最大トルク31.8kgm)が追加されました。次いで翌1995年にフェイスリフトが実施され、フロントマスクの意匠変更と共にSRSデュアルエアバッグシステムとABSが装備されました。

ランドローバー ディスカバリー 3Dr (初代 1989)

同時に、2L直4ガソリンターボエンジン(最高出力111ps/最大トルク27kgm及び最高出力134ps/最大トルク31.8kgm)が追加されました。そして1998年にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。初代ディスカバリーが日本市場に初上陸を果たしたのは、欧州でのデビューから約2年が経過した1991年10月の事でした。

当初のグレードは、2.5Lディーゼルエンジン(最高出力110ps/最大トルク27kgm)+5速MT搭載の3/5ドア「Tdi」と、3.5Lガソリンエンジン(最高出力150ps/最大トルク26.3kgm)+5速MT搭載の5ドア「V8i」の3タイプでした。そして1992年12月にV8iに3ドアが追加されると共に、トランスミッションが4速ATに変更されました。

ランドローバー ディスカバリー 5Dr (初代 1994)

次いで1993年10月、V8iのエンジンが3.9L(最高出力180ps/最大トルク31.8kgm)に置換されると共に、Tdiもトランスミッションが4速ATに変更されました。続いて1994年10月、フェイスリフト版への切り替えと同時に3ドアが廃止された一方、レザーシートやクルーズコントロールが備わる最上級グレード「V8i ES」が追加されました。

ランドローバー ディスカバリー 5Dr (初代 1994)

次いで1996年3月にグレード体系が見直され、Tdiに代わり「Tdi S」「Tdiカウンティ」が、V8iに代わり「V8i S」「V8iカウンティ」が設定されました。

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