三菱自動車工業は1986年、「フォルテ」の後継モデルとなる新型ピックアップトラック「ストラーダ」を発売しました。国内での販売も行われていたフォルテと異なり、当初は北米市場をメインとした輸出専用モデルであったものの、1991年5月にようやく国内販売が開始されました。フォルテからボディサイズが拡大されており、クラス最大の積載量を誇りました。
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4WDモデルは外観を差別化
ボディタイプは、1列シートのシングルキャブと2列シートのダブルキャブが用意され、日本には後者のみが導入されました。スタイリングは直線基調の無骨なもので、フロントマスクには角型2灯式ヘッドランプが備わっていました。ボディ・ディメンションは全長4,501~4,990mm×全幅1,655~1,740mm×全高1,486~1,770mm、ホイールベース2,680~2,950mmでした。
駆動方式はフォルテ同様FRとパートタイム4WDが設定され、後者はワイドトレッド化されるとともにサイドプロテクトモール一体型のワイドフェンダーが備わっていました。エンジンは、輸出仕様には2L直4/2.4L直4/3L V6のガソリンNA3種類と、2.5L直4ディーゼルターボが用意されました。
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日本にはディーゼルエンジン搭載4WDのみを導入
これらのうち、日本には2.5L直4ディーゼルターボエンジン(最高出力85ps/最大トルク20kgm)搭載の4WD仕様が導入されました。組み合わせられるトランスミッションは、5速MTのみの設定でした。サスペンション型式は、フロントがダブルウィッシュボーン/トーションバー独立懸架式、リアがリジッド・アクスル/リーフ式でした。
また、ブレーキはフロントにベンチレーテッド・ディスクが、リアにドラム式が採用されました。日本仕様のグレード体系は、標準グレード「S」と上級グレード「R」の2タイプのラインナップで、室内は両グレードともにフロントにバケットシートが備わる5人乗り仕様となっていました。タイヤサイズは両者で異なっており、Sには195R15が、Rには255/70R15が装着されました。
一方、最小回転半径は両グレード共通の6.8mとなっていました。また、装備面では両グレードにチルトステアリングや4スピーカーなどが備わるほか、さらにRにはアルミホイールやカセットプレーヤー付カーオーディオなどが採用されました。その後1992年10月に仕様向上が図られ、Rにパワーウィンドウや集中ドアロックが標準装備されました。
次いで翌1993年10月にマイナーチェンジが実施され、フロントグリルやバンパーなどの意匠が変更されるともに、サイドインパクトビームの採用により安全性が向上しました。続いて1994年8月、Rをベースとした特別仕様車「ブラックエディション」が設定されました。そして1996年に輸出仕様車が、追って翌1997年6月に国内仕様車がフルモデルチェンジを受け、2代目KC-K74T型に移行しました。
後継モデル:2代目ストラーダ