日産自動車は、2017年9月6日に7年ぶりの全面改良を施したEV「リーフ」を発表、同年10月2日に発売されることとなりました。先代からモーターの出力向上や駆動用バッテリーの容量アップが図られ、動力性能や航続距離が大幅に向上しました。さらに、自動運転技術「プロパイロット」をはじめとする最新のインテリジェントドライビング技術が導入されたことが特徴となっています。
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スタイリングを一新
ボディタイプは先代同様の5ドアハッチバックながら、スタイリングは不評であった先代からイメージが一新され、「ノート」などのガソリン車を彷彿とさせるフロントマスクが採用されました。ボディサイズは全長4,480mm×全幅1,790mm×全高1,540mmで、先代から全長が35mm、全幅が20mm拡大された一方、全幅は10mm低められました。また、ホイールベースは先代と同一の2,700mmに設定されました。
駆動方式はFFを踏襲し、モーターはインバーターの改良により最高出力が41psアップの150ps、最大トルクが6.7kgmアップの32.6kgmとなりました。それにより、0-100km/h加速で15%、60-100km/h追い越し加速で30%の短縮を実現しました。また、駆動用リチウムオンバッテリーの容量は、先代の24/30kWhから40kWhに拡大されました。
それにより、航続距離はJC08モードで228/280kmから400kmへと大幅に延びた一方で、急速充電器による80%充電に要する時間は10分増しの40分となりました。また、ドライバビリティーに係る変更点として、アクセルペダルの操作のみで減速から停止までをカバーするほか、坂道でも停止状態を保持できる「e-Pedal」が採用されました。
サスペンション形式はフロント:ストラット式/リア:トーションビーム式が踏襲され、ブレーキも先代同様4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用されました。一方インテリア面では、インパネのデザインが先代の奇をてらったものから、同社のガソリン車でおなじみの「グライディングウイング」と呼ばれる意匠に一新されました。
自動パーキング技術も導入
運転支援システムは、高速走行時にアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御し、先行車に追従するとともに車線中央をキープしながら走行することを可能とした「プロパイロット」や、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト、パーキングブレーキを制御し、自動で縦列/並列駐車を行う「プロパイロット パーキング」が設定されました。
また、予防安全装備としては、全車に衝突被害軽減ブレーキの「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や車線逸脱警報の「LDW」などが標準装備されました。グレード体系は下から「S」「X」「G」の3タイプのラインナップで、前述のプロパイロット/プロパイロット パーキングはGのみに標準装備となっています。