買ってみて、オデッセイの満足度はどうか?
2014年3月に購入したオデッセイ アブソルートEXが来て、早くも半年近く経ちました。試乗の時には分からなかった事も半年も持っていると、色々と分かってきました。という訳で購入半年インプレッションをしたいと思います。
(※この記事は2014年9月に書いたものです。)
新車購入ガイド:【2024最新】ステップワゴン値引き 納期 乗り出し価格
夜景をバックに撮るとカッチョイイ!
トップの写真は、納車された夜にみなとみらいに行って撮った1枚です。久しぶりのブラック、しかも新車でピカピカという事も加味されて、非常にカッチョイイなと思いました。試乗じゃこんなところに夜来て写真取れないもんね。ディーラーマンを横に乗せて試乗コースを走るのと、自分の好きな所、走り慣れた道を走るのでは印象が変わってきます。このエロティックな雰囲気が良いですね。オデッセイ。
やっぱり気になる乗り心地
購入前の試乗はアブソルートノーマル(17インチ)とG-EX(16インチ)の2台はしたものの、18インチのEXはしませんでした。当時、仕事が忙しくオデッセイの車検が2週間後に迫り来る中で、高額商品の選定の割には雑な検証だったなぁと思います。(クルマ買う時はいつもだけど…)
アブソルートを試乗した時、乗り心地は硬いけど、まぁ許容範囲かなみたいに思っていたものの、いざ納車されて、いつも乗っている道を走ってみると「むむむ…」と感じるようになりました。
低速域での揺すられ感が強い
乗り心地が硬い、と言っても色々と種類があり、気になる部分と気にならない部分があります。アブソルートEXで私が特に気になるのは、低速域での揺すられ感です。一見、キレイに舗装されているように見える場所でも、実際は2、3センチ位で波打っていることがあります。ウチのマンションの自走式駐車場がそうなんですが、キレイに見えてうねっています。そんなうねった場所を10キロくらいで走行すると、左右に盛大に体が揺すられます。感覚としてサスペンションが全くストロークしていない印象です。
同じ駐車場には以前もっていたロードスターRS(ビルシュタインショック&ローダウンスプリング)を止めていましたが、それよりも揺すられ感が強いです。頭の位置がロードスターよりも高い事もあるけど、ほんまもんのスポーツカーよりも動かないセッティングって、どうなんだろう。
エンジンパワーは必要十分。でも音はセクシーじゃない
エンジンのパワー感は十分だと感じました。ただ音は直噴のせいか「ガラガラ」と言う感じの音がします。いい音だなぁと感じる事はないですね。ハンドリングにはこだわりを持った開発をしている割に、こっちはノーガードっぽいです。でもうるさい訳ではないので、特に不満はないです。
広さは十分。
前車がアルファードだったので、出来るだけ3列目も狭苦しくないのが良くてオデッセイを選びました。2列目、3列目とも広さの部分では不足を感じません。ただ乗り心地問題があるので、家族の満足度は△ですね。せっかくの2列目キャプテンシートなのに惜しいです。
ドライバーズカーとしては素晴らしいハンドリング
以前持っていたアルファードとロードスター。クルマのパッケージングはアルファードに近いですが、ハンドリングはロードスターに近い印象。(サスの硬さも含めてだけど…。)
ナビ:ネット接続、音声入力など総合点で〇
ナビ単体としての使いやすさは5年前に買ったパナソニックのストラーダよりも低い印象。もっさりとした動き、表示の分かりにくさ、操作性など。メーカー取り付けのナビって、昔から変わらず、なんで今でもこんなに性能悪いんだろう?売値は社外品より大幅に高いのに…。
でも、今回ホンダのインターナビを使ってみて感心したのは、スマホ、PCとの連携が良く取れている事。
PCでドライブルートを決めてナビに送信できる
ホンダのインターナビには3年間の通信費が組み込まれている。ナビが通信できるって、なんかメリットあるのか??と思っていたけど納得。PCで目的地を検索し、ドライブプランを決めて送信すると、ナビで受信して、そのままルート案内ができる。早朝のゴルフなど、朝早めに起きて使いにくいナビ画面から目的地を探して、ルート決めて…という一連の作業を前日に家で済ませておける。これは便利。
スマホ向けのナビアプリが便利
PCだけじゃなくスマホにも連動している。中でもお気に入りの機能がある。それはスマホで渋滞情報を確認出来る事。ウチを出てすぐの所に渋滞スポットがあって、そこが混んでいるかどうか、スマホで確認できる。これは便利。これまでは車に乗ってナビが渋滞情報を受信するまで約5分。その前に渋滞スポットに辿り着いてしまっていたので、ここの渋滞を回避できなかった。この機能によって、この渋滞にハマるのを回避できるようになった。これは非常にありがたい。
あと、Bluetoothに対応していてナビとiPhoneの連携も良い。この辺は5年前のストラーダにはなかった今どきの機能。このように、ナビ単独としての性能は低いものの、総合的には便利になった。
総合評価:これが難しい…
今回のオデッセイアブソルートEX、最新のクルマだけあって、優れた最新装備も多く、質感、デザインも好み。パッケージングもアルファードからの乗り換えでも狭さを感じないし、低重心によるハンドリングも良い。
美点は多いけど、「乗り心地」という非常に基本的かつ重要な部分での味付けを間違っていると感じる。オデッセイアブソルートはスポーティなミニバンであって、スポーツカーではない。あくまでも人を乗せて喜んでもらう為のクルマでなければならないと思う。この点で大きなミスを犯している。
「乗り心地重視なら通常版買えばいいじゃん」という考えもあるが、直噴エンジン、エアロ、黒内装など、アブソルートでしか選択できない装備も多くあり、「見た目も装備も欲しい」という欲張りな人間にはアブソルートEX一択しかないんだよね。でもね。ラージクラスのミニバンを買うユーザーって、この欲張りさんばかりだと思うんだよね。欲張りだから高いお金を払ってもLクラスミニバン買う訳であって。
そんでもって、家族や知人を乗せて「このクルマ、イイね!」って言って欲しい。奮発して高いクルマを買った自分を褒めて欲しいんだよね。でも、この乗り心地だとイイね!って言ってもらえないんだよな~。
そこが読み切れなかったホンダの開発陣はもっと勉強して欲しいね。サーキットで速いミニバンを作っても、誰も喜ばないですから。