1982年に初代モデルがデビューしたスズキ自動車の軽ワンボックス車「エブリイ」は、2005年8月に4度目のフルモデルチェンジを受け5代目モデルに移行しました。商用バンに助手席前倒し機構などを採用、乗用ワゴンには後席用パワースライドドアや電動オートステップを設定するなど、ユーティリティや使い易さの向上が図られました。
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全車前席ウォークスルー仕様に
ボディタイプは先代同様左右に後席用スライドドアが備わる5ドア・セミキャブオーバー型で、スタイリングは先代以上に角張ったフォルムに変貌しました。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,795mm(標準ルーフ)/1,880mm(ハイルーフ)で、先代よりも全高が高く設定された他、ホイールベースが50mm延長され2,400mmとなりました。
サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット式/リア:I.T.L式を踏襲し、駆動方式も先代同様FRとパートタイム方式及びフルタイム方式の4WDが設定されました。エンジンは660cc直3DOHCのK6A型がキャリオーバーされ、従来同様にNA(最高出力49ps/最大トルク6.3kgm)とターボ(最高出力64ps/最大トルク10kgm)が用意されました。
トランスミッションも先代同様NA車に5速MTと3速トルコン式ATが、ターボ車に5速MTと4速トルコン式ATが設定された他、全車インパネシフト仕様となり前席ウォークスルーが実現しました。その他のインテリア面での変更点としては、ワゴンに左右分割スライド&リクライニング機構付きリアシートが採用されました。
改良により燃費が向上
当初のグレード体系は、バンが下からPA/GA/PU/PC/ジョイン/ジョインターボの6タイプ、ワゴンがJP/JPターボ/PZターボ/PZターボスペシャルの4タイプのラインナップでした。そして2006年2月に福祉車両「乗降シート車」及び「車いす仕様車」が追加され、翌2007年7月の一部改良ではフロントシートの改良やシート表皮の変更、ワゴン・ターボ車の仕様向上などが図られました。
続いて2010年5月に実施された一部改良では、パワートレインの仕様変更による燃費改善が図られました。同時に、ワゴン・PZターボ/PZターボスペシャルの内外装デザインが変更された他、NAエンジン搭載グレードJPが廃止されました。次いで2012年5月に保安基準改正に対応する為の仕様変更が実施され、フロントシートの形状などが変更されました。
続いて2013年4月、バンの3速AT車にエンジン制御変更などの改良が施され、燃費性能が向上しました。そして2015年2月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる6代目モデルに移行しました。