トヨタ自動車は2004年6月、「ダイハツ・ストーリア」のOEMバージョン「デュエット」に代わる新型コンパクトカー「パッソ」を発売しました。ダイハツと共同開発されたモデルで、同時にデビューした「ダイハツ・ブーン」とは姉妹車種の関係にありました。又、階層的には「ヴィッツ」よりも下に位置する同社のエントリーモデルと位置付けられました。
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ヴィッツに近いボディサイズ
ボディタイプはデュエット同様5ドアハッチバックのみの設定で、スタイリングは丸みを帯びたデュエットに対しややボクシーなフォルムに変貌しました。又、ブーンに対してはフロント廻りの意匠などが異なっていました。初期型のボディサイズは全長3,595mm×全幅1,665mm×全高1,535mmで、デュエットから全幅・全高が拡大され、ヴィッツに近いディメンションになりました。
又、ホイールベースはデュエットやヴィッツよりも70mm長い2,440mmに設定されました。駆動方式はデュエット同様FFとフルタイム4WDが設定され、エンジンは引き続きダイハツ製が採用されました。ラインナップは、1L直3の1KR-FE型(最高出力71ps/最大トルク9.6kgm)と1.3L直4のK3-VE型(最高出力90ps/最大トルク12.6kgm)の2種類で、トランスミッションは全車4速トルコン式ATとの組み合わせでした。
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サスペンション形式はデュエットと共通で、フロントにマクファーソンストラット式が、リアはFF車にトーションビーム式が、4WD車には3リンク式が採用されました。又、インパネはセンターメーター方式のヴィッツと異なりオーソドックスなレイアウトで、シフトレバーはステアリングコラムに設置されました。
スポーティグレードを追加
当初のグレード体系は、標準グレード「X」と上級グレード「G」の2タイプが基本で、更にXに装備を簡略化した「Vパッケージ」が、X/Gに充実装備の「Fパッケージ」が設定されました。又、フルタイム4WD仕様は1Lエンジン搭載車のみに用意されました。その後同年12月に、エアロパーツや専用メーターパネルなどが装備される1.3Lのスポーティグレード「レーシー」が追加されました。
次いで2005年12月の一部改良で仕様向上が図られた後、翌2006年12月のマイナーチェンジでは内外装デザインの変更や装備の充実化が図られると共に、レーシーに1Lエンジン搭載車が追加されました。続いて2008年2月、1Lエンジン搭載のX/Gをベースに、プチトマトをイメージした内外装デザインを採用した特別仕様車「プチトマトコレクション」が設定されました。
次いで2009年4月には、1Lエンジン搭載のXをベースにフロント・ベンチシートなどを採用した特別仕様車「イロドリ」が設定されました。そして2010年2月にフルモデルチェンジが実施され、2代目XC30型に移行しました。
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