トヨタ自動車は2008年12月、「広くて、使いやすい、7シータースタイリッシュコンパクト」をテーマにした7シーターの小型ミニバン「パッソセッテ」を発売しました。開発・生産を担当したダイハツからOEM供給を受けて販売されたモデルで、同時に発売されたダイハツ版の「ブーンルミナス」とは姉妹車種の関係にありました。
新車購入ガイド:【2023最新】パッソの値引き 納期 乗り出し価格
ボディをパッソ/ブーンから大型化
ボディは、ワンモーション風のフォルムやオールヒンジ式5ドアの仕様など基本的にブーンルミナスと共通で、フロントマスクなど一部のディテールが異なるのみでした。又、全長4,180~4,195mm×全幅1,695mm×全高1,620mmのボディサイズや2,750mmのホイールベース、1,170~1,240kgの車両重量も共通でした。
ベースモデルはコンパクトカー「トヨタ・パッソ」「ダイハツ・ブーン」ながら、ボディサイズは二回り程大きくホイールベースも30cm以上長く設定されていました。駆動方式はブーンルミナス同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペション形式も同様にフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式(FF)・トレーリングリンク車軸式(4WD)が採用されました。
新車購入ガイド:【2023最新】ルーミーの値引き 納期 乗り出し価格
パッソセッテのCM
パワートレインは1種類
パワートレインもブーンルミナスと共通で、トヨタ製の1.5L直4DOHCエンジン3SZ-VE型(最高出力109ps/最大トルク14.4kgm)と4速トルコン式ATの組み合わせが採用されました。10.15モード燃費はFF車が15.6km/L、4WD車が14.6km/Lでした。安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステムやEBD付きABS、ブレーキアシスト、フォースリミッター&プリテンショナー付きシートベルトが採用されました。
更に、エントリーグレード「X」を除く全車にSRSサイドエアバッグシステムが標準装備されました(Xにはオプション設定)。室内は2-3-2シート配列で、インパネシフトや足踏式パーキングブレーキの採用により前席サイドウォークスルーを可能とした他、セカンドシートとサードシートのフルフラット化が可能でした。又、インパネはセンターメーター方式を採用していました。
グレード体系は前述のXの他、ベンチシートやサイドターンランプ付きドアミラーなどが備わる「G Cパッケージ」、更に革巻きステアリングホイールやマルチインフォメーションシステム、エンジンイモビライザーシステム、15インチアルミホイールなどが追加装備される「G」、エアロパーツが装着される「S Cパッケージ」及び「S」の全5タイプがラインナップされました。
その後マイナーチェンジや一部改良、特別仕様車の設定などは一度も実施されないまま販売が続けられ、2012年3月をもってブーンルミナス共々生産終了となりました。販売不振により後継モデルは発売されなかった為、一代限りで車名は消滅しました。
新車購入ガイド:【2023最新】シエンタの値引き 納期 乗り出し価格