1970年に初代モデルがデビューしたマツダの小型車「カペラ」は、1991年に実質的な後継車種であるクロノスシリーズ(クロノス/アンフィニMS-6/MX-6など)が登場するとセダンが生産終了となり、ワゴン/バンのみのラインナップとなりました。しかし、前記車種の予想外の販売不振を受け、1994年8月にセダンが全面改良を受け通算6代目モデルとなって復活を遂げました。
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スタイリングを一新
ボディタイプは4ドアセダンのみで、先代に設定のあった5ドアハッチバックや2ドアクーペなどは最後まで用意される事がありませんでした。スタイリングは、丸みを帯びたフォルムや上級車種「センティア」譲りのフロントマスクが備わるなど、先代から大きくイメージを変えました。ボディサイズは全長4,595mm×全幅1,695mm×全高1,395~1,405mmで、先代のセダンから全長が80mm拡大されました。
ホイールベースは35mm長い2,610mmで、車両重量は概ね先代と同程度の1,130~1,280kgでした。サスペンション形式は4輪ストラット式を踏襲し、駆動方式も先代同様にFFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは一新されると共にラインナップが縮小され、1.8L直4DOHCのFP-DE型と2L直4DOHCのFS-DE型のガソリン2種類のみとなりました。
最高出力/最大トルクは前者が115ps/16kgm、後者が125ps/17.6kgmで、トランスミッションはそれぞれに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。又、フルタイム4WD仕様は2L車のみの設定となる他、先代に用意された4WS車の設定は無くなりました。一方インテリアは、クロノスの姉妹車種である3代目「フォード・テルスター」と共通のインパネが採用されました。
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改良により安全装備を強化
グレード体系は、下から1.8Lエンジン搭載のLi-S/Li/Giと2Lエンジン搭載のZi/Fiの全5タイプのラインナップでした。そして1995年9月、Giをベースに運転席SRSエアバッグシステムや木目調インパネ、フルオートエアコン、4スピーカーなどを追加装備した特別仕様車「Giスペシャルエディション」が設定されました。
次いで1996年1月の一部改良により、全車に運転席SRSエアバッグシステムやABSの標準化など安全装備が強化された一方で、フルタイム4WD車が廃止になりました。同時に2Lエンジン搭載のトップグレードFiが一旦カタログ落ちしたものの、同年7月に他のグレード同様の仕様変更を受けた上で再びラインナップに加わりました。
そして1997年7月にフルモデルチェンジが実施され、カペラ最後のモデルとなる7代目GF/GW型にバトンタッチされました。尚、前述のクロノス3兄弟は6代目カペラ登場直後の1994年8月から1995年に掛けて相次いで国内販売が終了となった為、それ以降は同車の主力小型車として返り咲く結果となりました。
先代モデル:5代目カペラ
先代モデル:クロノス
後継モデル:7代目カペラ
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