1970年に初代モデルがデビューしたマツダの小型車「カペラ」は、1997年8月に3年ぶり6度目のフルモデルチェンジが実施され、7代目モデルに移行しました。ボディバリエーションは、ワゴン並みの多彩なシートアレンジが備わる4ドアセダンの他、3か月後の11月にステーションワゴンが2世代ぶりにフルモデルチェンジを受けラインナップに加わりました。
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フルタイム4WD仕様が復活
スタイリングはコンサバティブなものながら、スラントノーズが復活するなど先代からはイメージチェンジが図られました。セダンのボディサイズは全長4,575mm×全幅1,695mm×全高1,440~1,455mmで、先代から全長が20mm短縮された一方、全高は45~50mm高く設定されました。ホイールベースは先代同様の2,610mmで、車両重量は40kg程増加し1,180~1,330kgとなりました。
一方、ワゴンはセダンとは若干異なるフロントマスクが与えられた他、全長が90mm、全高が70mm大きく、ホイールベースも60mm長く設定されていました。サスペンション形式はセダン/ワゴン共に先代同様の4輪ストラット式で、駆動方式も先代同様にFFがベースとなる他、先代後期型で一旦廃止されたフルタイム4WDが再び設定されました。
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マツダ カペラワゴンのCM
ワゴンにV6エンジン車を設定
エンジンは当初、1.8L直4DOHCのFP-DE型と2L直4DOHCのFS-DE型がキャリオーバーされた他、2L直4DOHC希釈燃焼方式のFS-ZE型と、ワゴン専用となる2.5L V6DOHCのKL-ZE型が新たに設定されました。最高出力/最大トルクはFP-DE型が125ps/16.3kgm、FS-DE型が140ps/18.2kgm、FS-ZE型が170ps/18.4kgm、KL-ZE型が200ps/22.8kgmでした。
トランスミッションは、セダンは各エンジンに5速MTと4速トルコン式ATが設定された一方、ワゴンは5速MTが用意されるのは1.8Lのみで他は4速トルコン式ATのみの設定でした。又、駆動方式は1.8LがFFのみ、2LがFF及びフルタイム4WD、2.5Lがフルタイム4WDのみの設定でした。
安全性能を強化
安全性能面では、全車に衝突安全ボディ「MAGMA」やSRSデュアルエアバッグシステムが採用されると共に、FF車にトラクションコントロールが、上級グレードにSRSサイドエアバッグシステムが装備されるなど、先代より大幅に充実したものとなりました。そして翌1998年7月、セダン/ワゴンに2L直4SOHC直噴ディーゼルターボのRF型エンジン搭載車が追加されました。
スペックは最高出力100ps/最大トルク22.4kgmで駆動方式はFFのみ、トランスミッションは4速トルコンのみの設定でした。次いで1999年11月のマイナーチェンジでセダン/ワゴンが共通のフロントマスクとなった他、2L車にマニュアルモード付AT「アクティブマチック」搭載車が設定されました。同時に、前年に追加されたディーゼル車が早くもカタログ落ちしました。
そして2002年5月に後継車種の「アテンザ」が発売された事に伴い、セダン/ワゴン共に同年8月をもって販売を終了、42年の歴史を幕を下ろしました。
番外編:Mazda626 MPS
7代目カペラ(626)をベースにしたハイパフォーマンスモデルでジュネーブショーに出品。オートサロンに「カペラMPS」の名前でも出品していました。
MPSはMazda Performance Series(マツダ・パフォーマンス・シリーズ)の頭文字。2.5L V6ツインターボを搭載し最高出力は280PS。残念ながら市販には至りませんでした。
先代モデル:6代目カペラ
後継モデル:初代アテンザ
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