マツダは1991年10月に、長い歴史を持つ「カペラ」に代わる新たなミディアムクラスモデルとして「クロノス」を、追って翌11月にはアンフィニ系列店より姉妹車種の「MS-6」を発売しました。カペラからプラットフォームが一新され、ボディが3ナンバーサイズに拡大された他、エクステリア面でもそれまでの保守的な路線から大幅なリフレッシュが図られました。
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4ドアのクロノス、5ドアのMS-6
ボディタイプはクロノスが4ドアセダン、MS-6が5ドアハッチバックで、スタイリングは共に曲線的なボディラインを持つ他、MS-6は一体型のリアスポイラーが備わるのが特徴でした。ボディスペックは4,695mmの全長と1,770mmの全幅、2,610mmのホイールベースは両者共通で、全高のみ僅かに異なりクロノスが1,400mm、MS-6が1,390mmでした。
車両重量は初期型でクロノスが1,160~1,260kg、MS-6が1,180~1,250kgでした。サスペンション形式は4輪ストラット式で、駆動方式は発売当初FFのみが設定されました。エンジンは、両モデル共に発売当初は1.8L V6DOHCのK8-ZE型(最高出力140ps/最大トルク16kgm)と、2L V6DOHCのKF-ZE型(最高出力160ps/最大トルク18.3kgm)の2種類が用意されました。
トランスミッションは、それぞれのエンジンに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。発売時のグレード体系は、クロノスが下から「18VL」「18VG」「20VS」「20VG」「20VG-L」の5タイプ、MS-6が「1.8タイプS」「1.8タイプG」「2.0タイプS」「2.0タイプG」の4タイプがラインナップされました。そして翌1992年3月に、バリエーションの拡大が図られました。
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マツダ クロノスのCM
4WD車とディーゼル車を追加
両モデルに2L直4DOHCのFS-DE型エンジン(最高出力125ps/最大トルク17.6kgm)を搭載するフルタイム4WD車(グレードはクロノスが「20F」「20G」、MS-6が「2.0タイプF 4WD」「2.0タイプG 4WD」)と、2L直4SOHC PWSディーゼルのRF型エンジン(最高出力82ps/最大トルク18.5kgm)搭載車(グレードはクロノスが「20FX」「20GX」、MS-6が「2.0タイプGディーゼル」「2.0タイプFディーゼル」)が追加されました。
更にクロノスのみに、2.5L V6DOHCのKL-ZE型エンジン(最高出力200ps/最大トルク22.8kgm)を搭載する「25グランツーリスモ-X」が設定されました。追ってクロノスのグレード拡大が図られ、同年5月に「18VL」の装備を充実させた「18VLサルーン」が、翌1993年2月に「20VS」にフロントメッキグリルなどを装備した「20VSセレクション」が追加されました。
そして1994年7月に、MS-6の国内販売が販売終了となりました。販売が継続されたクロノスは同年10月にマイナーチェンジを受け、フェイスリフトと共に全車にABSを標準装備、同時に1.8L車は廃止されました。そしてクロノスも1996年1月に国内販売を終了しました。両モデル共に、海外向け仕様車の生産は1997年まで行われました。
多彩な展開だったクロノスファミリー
- アンフィニ MS-8
- マツダ MX-6
- ユーノス 500
- オートザム クレフ
- フォード テルスター
- フォード プローブ
先代モデル:5代目カペラ
後継モデル:7代目カペラ
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