三菱自動車工業は1987年10月、初代「コルトギャラン」から通算して6代目となる新型「ギャラン」を発売しました。3代目モデルから付けられたΣのサブネームが取れ、2代目モデル以来となるギャランの車名に回帰した他、歴代ギャランシリーズ初のフルタイム4WD車が追加されるなど、その後の同車の方向性を決定付けるモデルとなりました。
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ボディは4ドアセダンのみに
用意されたボディタイプは4ドアセダンのみで、4ドアハードトップ(及び4ドアセダンの一部モデル)は先代ギャランΣのまま販売が継続されました。スタイリングは、曲線的なフォルムや逆スラントノーズの採用により先代からイメージが一新されました。初期型のボディサイズは全長4,530mm×全幅1,695mm×全高1,430mmで、先代よりも全長が短く全高の高いディメンションとなりました。
ホイールベースは先代と同一の2,600mmで、サスペンション形式もフロント:ストラット式/リア:3リンク式が踏襲されました。駆動方式は当初先代同様のFFのみの設定で、エンジンは1.6L直4SOHC の4G32型と1.8L直4SOHC の4G37型電子キャブレター仕様及びECI仕様、そして2L直4DOHCの4G63型のガソリンNA4種類が用意されました。
6代目ギャランのCM
スポーティグレード「VR-4」を追加
最高出力/最大トルクはそれぞれ79ps/13kgm、85ps/14.1kgm、94ps/14.6kgm、140ps/17.5kgmで、トランスミッションはそれぞれに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。そして1987年12月に、4G63型ターボエンジン(最高出力205ps/最大トルク30kgm)+5速MTを搭載するフルタイム4WD方式のスポーティグレード「VR-4」が追加されました。
追って1988年3月に1.8L直4SOHCディーゼルターボの4D65型エンジン(最高出力76ps/最大トルク15.2kgm)搭載車が、次いで同年10月の一部改良の際に4G37型ECIエンジン搭載のフルタイム4WD車が追加されました。更に1989年4月には、1.8L直4DOHC ECI仕様の4G67型エンジン(最高出力135ps/最大トルク16.2kgm)搭載車が追加されました。
次いで1989年4月のマイナーチェンジで、廉価グレードを除き大型バンパーが採用されました。同時に、VR-4の4G63型ターボエンジンの最高出力が220psに向上すると共に、同エンジンを210psにデチューンして搭載する4速AT車が追加されました。
AMGによってチューンされた「ギャランAMG 2.0 DOHC AMG」を発売
1989年10月にはAMGの手によりチューンナップされた2.0L直4の4G63型NAエンジン(最高出力170ps/最大トルク19.5kgm)を搭載し、専用の内外装が備わる「ギャラン 2.0 DOHC AMG」が設定されました。
次いで1990年の一部改良で全車にサイドドアビームが採用されると共に、VR-4が仕様変更を受けMT仕様のアウトプットが最高出力240ps/最大トルク31kgmに向上しました。同時に4G63型NAエンジンがハイオクガソリン仕様に変更され、アウトプットが最高出力160ps/最大トルク19kgmに向上しました。そして1992年5月にフルモデルチェンジが実施され、7代目モデルに移行しました。
先代モデル:5代目ギャラン
後継モデル:7代目ギャラン
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