マツダは1992年3月に、「ペルソナ」の後継モデルとなるミディアムクラスモデルとして、アンフィニ系列店より「MS-8」を発売しました。先行して前年にデビューした「クロノス」や同じアンフィニ・ブランドの「MS-6」と共にクロノス・ファミリーの一員に属し、プラットフォームやパワートレインなどを共有していました。最大の特徴は、個性的なインテリアでした。
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4ドアハードトップボディを採用
ボディタイプは4ドアハードトップでクロノスやMS-6とタイプは異なるものの、曲線を多用したスタイリングは共通するものでした。ボディサイズは全長4,695mm×全幅1,750mm×全高1,340mmで、クロノス/MS-6と比較すると全幅が僅かに狭く、かつ全高の低いディメンションが特徴でした。車両重量はハードトップ化に伴いやや増加し、1,280~1,350kgとなっていました。
サスペンション形式はクロノス一族共通の4輪ストラット式で、駆動方式はFFのみが用意され、クロノス/MS-6に途中から追加されたフルタイム4WDは最後まで設定されませんでした。エンジンは、クロノス/MS-6にも採用された2L V6DOHCのKF-ZE型(最高出力160ps/最大トルク18.3kgm)及び2.5L V6DOHCのKL-ZE型(最高出力200ps/最大トルク22.8kgm)が用意されました。
トランスミッションはクロノス/MS-6と異なり5速MT車は設定されず、全車に4速トルコン式ATが組み合わせられました。室内は、曲面を多用した独特なデザインのインパネにシフトレバーが備わる他、ベンチ式ながら2人乗り仕様のフロントシートを採用したユニークなものでした。又、コンソールと一体で作動する3ウェイパワーシートが備わっていました。
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アンフィニ MS-8のCM
発売時のグレード体系は、下から「「2.0タイプG」「2.0タイプR」「2.5タイプG」「2.5タイプG-リミテッド」「2.5タイプR」「2.5タイプX」の6タイプがラインナップされました。そして翌1993年1月に、装備の見直しにより価格を下げたエントリーグレード「2.0タイプG-S」が追加され、更に同年7月には、「2.0タイプR」「2.5タイプR」に代わり装備の見直しにより価格を下げた「2.0タイプR-J」「2.5タイプR-J」が設定されました。
アンフィニ MS-8のプロモーションビデオ
M/Cでグレード体系を一新
同時に、「2.5タイプG-リミテッド」は廃止されました。次いで1994年6月のマイナーチェンジにより、フロントグリルやアルミホイールの意匠が変更されました。同時にグレード体系が一新され、「20グランデール」「20グランデールGパッケージ」「25グランデール」「25グランデールGパッケージ」「25ツーリング」「25ツーリングS」の6タイプとなりました。
次いで1995年12月の仕様変更で全車に運転席SRSエアバッグシステムが標準装備されると共に、「25ツーリング」「25ツーリングS」が廃止されました。そして1997年12月に、後継モデルの発売もないまま生産終了となりました。
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