マツダは1992年1月に、ユーノス系列店より新型ミディアムクラスセダン「ユーノス500」を発売しました。ピラー付の4ドアセダンながら、世界最高水準と言われた美しいスタイリングが持ち味でした。同時に、ハイクオリティかつ耐久性の優れた、特許技術の「ハイフレコート塗装」を採用すると共に、先進的かつ豪華な装備を用意するなど意欲的なモデルでした。
スタイリングは、ロングノーズ・ショートデッキの古典的なプロポーションと、曲線的かつ背の低いフォルムを備えていました。ボディサイズは全長4,545mm×全幅1,695mm×全高1,350mmの5ナンバーサイズで、ホイールベースは2,610mm、車両重量は1,160~1,260kg(初期型)でした。サスペンション形式は4輪ストラット式が採用され、駆動方式はFFのみの設定でした。
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エンジンはまず2種類のV6を用意
発売当初用意されたエンジンは、1.8L V6DOHCのK8-ZE型(最高出力140ps/最大トルク16kgm)と、2L V6DOHCのKF-ZE型(最高出力160ps/最大トルク18.3kgm)の2種類で、トランスミッションはそれぞれに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。発売当初のグレード体系は、下から1.8Lの「18D」、2Lの「20F」「20F-SV」「20G」の全4タイプのラインナップでした。
装備面では、5速MT車にABSやビスカス式LSDが採用された他、トップグレードの「20G」には本革シートや電動ガラスサンルーフ、キーレスエントリーシステムが標準装備されました。そして翌1993年1月に、「20F」をベースにオフブラックの本革シートや本革巻きシフトノブ、リアスポイラーを装備した新グレード「20F-X」が追加されました。
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マツダ ユーノス500のプロモーションビデオ
M/Cで直4エンジン車を追加
更に同年5月には、「20F」の装備を簡略化し価格を抑えた新グレード「20Fスペシャル」が追加されました。続いて1994年3月にマイナーチェンジが実施され、1.8L直4DOHCのFP-DE型エンジン(最高出力115ps/最大トルク16kgm)を搭載する新グレード「18J」及び「18K」が追加されました。トランスミッションは、他のエンジン同様5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。
このエンジンは同じ排気量のK8-ZE型よりも最高出力が劣る半面、燃費性能では上回っており、車両価格も安く設定されました。その他、V6エンジン車のグレード体系が変更され、下から1.8Lの「18E」(AT車のみ)、2Lの「20E」「20F」「20Fレザーパッケージ」「20GT-i」となりました。この内「20GT-i」には、チューンドサスペンションやアルミホイール、リアスポイラー、スポーツシートが装備されました。
そして1996年6月をもって国内販売が終了したものの、海外では1999年まで販売が継続されました。
ユーノス500の優れた兄貴分
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