ダイハツ工業は、1993年1月にコンパクトカー「シャレード」に通算3度目のフルモデルチェンジを施した後、同年8月にイタリアのデ・トマソ社監修によるホットハッチ「デ・トマソ」を2世代ぶりに復活させました。専用エクステリアが備わる点は先代にあたるG11型デ・トマソ・ターボと同様ながら、エンジンが小排気量ターボから大排気量(相対的に)NAに変更されました。
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1.6L NAエンジンを搭載
ボディタイプはG11型デ・トマソ・ターボ同様、3ドアハッチバックのみの設定で、スタイリングは専用エアロパーツの装着によりベースモデルとの差別化が図られていました。ボディサイズは全長3,760mm×全幅1,650mm×全高1,420mmで、ベースモデルからそれぞれ10mm×30mm×35mm拡大され、G11型デ・トマソ・ターボに対しては一回り大きくなりました。
ホイールベースはベースモデル同様の2,395mmで、G11型デ・トマソ・ターボからは75mm長くなりました。又、車両重量は900~930kgで、G11型デ・トマソ・ターボの690kgから大幅に増加していました。サスペンション形式はベースモデル同様の4輪ストラット式が踏襲され、駆動方式はG11型デ・トマソ・ターボと同様のFFが採用されました。
搭載されたエンジンは1.6L直4SOHC EFI NAのHD-EG型で、最高出力125ps/最大トルク14.7kgmというスペックは、1L直3SOHCキャブレター・ターボエンジン搭載のG11型デ・トマソ・ターボを45ps/2.7kgm凌駕するものでした。トランスミッションは、G11型デ・トマソ・ターボ同様の5速MTの他、4速トルコン式ATも用意されました。
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シャレード デ・トマソのCM(1994)
4輪ディスクブレーキを採用
又、10モード燃費はG11型デ・トマソ・ターボの18.8km/Lに対し、13~15km/Lでした。ブレーキはフロント:ベンチレーテッド・ディスク式/リア:ディスク式が奢られ、フロント:ディスク式/リア:ドラム式だったG11型デ・トマソ・ターボから大幅なアップグレードが図られました。装備面では、フロントフォグランプや14インチアルミホイール、本革巻きステアリングホイールなどが標準で備わりました。
ボディカラーは当初、ブラックメタリックとデ・トマソレッドと呼ばれるピュアレッドの2色だったものの、翌1994年5月にホワイト/シルバーメタリックの2トーンカラーが有償オプション設定されました。追って同年8月には、ホワイト/シルバーメタリックの2トーンカラーを採用する特別仕様車「ビアンカ」が設定されました。
次いで1997年9月に実施された一部改良では、抗菌インテリアが採用されると共にキーレスエントリーが標準装備されました。そして1998年7月、ベースモデルよりも先に販売終了となりました。
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