ホンダ技研工業は2000年6月、1997年のフルモデルチェンジにより6代目となったミディアムセダン「アコード」に、新たなスポーティグレード「ユーロR」を追加しました。デビュー当初から設定されていた「SiR-T」に代わるグレードで、走行性能と実用性を兼ね備えたトータルバランスの高さがセリングポイントでした。
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4ドアセダンをベースに
ボディタイプは4ドアセダンで、エクステリア面ではフロントスポイラーやローダウンサスペンションの採用などにより他のグレードとの差別化が図られていました。ボディサイズは全長4,680mm×全幅1,720mm×全高1,405mmで、SiR-Tから全長が45mm、全幅が25mm拡大されました。全高は同一で、他の(大人しい)グレードよりも15mm低く設定されていました。
ホイールベースは共通の2,665mmで、車両重量は1,330kgでした。サスペンション形式は4輪ダブルウィッシュボーン式を踏襲し、駆動方式はFFのみの設定で一部グレードに設定のあったフルタイム4WDは用意されませんでした。エンジンは、「プレリュード・タイプS」に搭載された2.2L直4DOHC NA VTEC仕様のH22A型のチューンナップ版が搭載されました。
スペックは最高出力220ps/7,200rpm・最大トルク22.5kgm/6,700rpmで、SiR-Tに搭載された2L直DOHC NAのF20Bを20ps/2.5kgm上回る数値となっていました。トランスミッションは、SiR-Tに搭載されたものよりもクロスレシオ化が図られた5速MTが組み合わせられました。又、10.15モード燃費は11.6km/Lで、SiR-Tの12.2km/Lから僅かに低下しました。
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レカロ製バケットやMOMOステを装備
ブレーキはSiR-T同様フロント:ベンチレーテッドディスク式/リア:ディスク式が採用され、タイヤサイズはそれよりもワイドかつハイトの低い205/50R16が装着されました。インテリア面では、レカロ製バケットシートやMOMO製本革巻きステアリングホイールが装着された他、安全装備としてSRSデュアルエアバッグシステムやABSなどが標準装備されました。
ボディカラーは、オプションカラーを含め全8色が用意されました。そして2002年5月、ユーロRをベースに、エクステリア面ではハイウイングタイプのリアスポイラーや専用ボディカラー(標準3色+オプション1色)などが、インテリア面では専用色レカロ製バケットシートやチタン製シフトノブなどが装備される特別仕様車「ユーロR・X」が設定されました。
スペック面では、ボディサイズや車両重量、エンジンの出力などユーロRからの変更点はありませんでした。そして2002年10月にアコードが7代目にフルモデルチェンジを受けると同時に生産を終了、追って同年12月に後継モデルCL7型ユーロRがデビューしました。
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