ホンダ技研工業は2002年12月、同年10月のフルモデルチェンジにより7代目となったミディアムセダン「アコード」に、スポーティグレード「ユーロR」を追加しました。2000年6月に登場した初代CL1型アコードユーロRに対し、エンジンの排気量が2.2Lから2Lに縮小された一方で、組み合わせられるMTは5速から6速に多段化されました。
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優れた空力特性
ボディタイプは先代同様フロントスポイラーが備わる4ドアセダンで、Cd値0.26を達成するなど空力特性に優れたデザインが特徴でした。ボディサイズは全長4,665mm×全幅1,760mm×全高1,450mmで、CL1型から全長が15mm短縮された一方、全幅は40mm、全高は45mm拡大されました。ホイールベースは5mm長い2,670mmで、車両重量は60k増加し1,390kgとなりました。
サスペンション形式は4輪ダブルウィッシュボーン式が踏襲され、駆動方式も同様にFFのみが設定されました。エンジンは、標準的なグレードにも設定される2L直4DOHC NA i-VTEC仕様のK20A型がチューンナップされた上で搭載されました。スペックは最高出力220ps/8,000rpm・最大トルク21kgm/6,000rpmで、標準仕様から65ps/1.8kgmのアウトプット向上を果たしていました。
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シフトフィールを改善
CL1型に搭載された2.2L直DOHC NA VTEC仕様のH22Aとの比較では、最高出力は同一で最大トルクは1.5kgm劣っていました。トランスミッションは、全段マルチコーンシンクロの採用やシフトストロークの短縮など、シフトフィールの改善に注力されていました。又、10.15モード燃費は11.8km/Lで、CL1型から0.2km/L向上しました。
ブレーキはCL1型同様フロント:ベンチレーテッドディスク式/リア:ディスク式が採用され、タイヤサイズはそれよりもワイドかつハイトの低い215/45R17が装着されました。インテリア面では、CL1型同様レカロ製バケットシートやMOMO製本革巻きステアリングホイールなどが装着された他、従来はチルト機構のみだったステアリング調整機構にテレスコピック機構が追加されました。
安全装備面では、SRSデュアルエアバッグシステムの他、EBD付となったABSが標準装備されました。又、ボディカラーはオプションカラーを含め全6色が用意されました。そして2002年11月のマイナーチェンジにより、エクステリア面ではフロントグリルや前後バンパーの意匠が、インテリア面ではメーターの意匠が変更されました。
同時に、セキュリティアラームや高性能脱臭エアクリーンフィルターが標準装備されました。ボディやエンジンなどのスペックは、従来と同様でした。そして2008年12月、アコードがフルモデルチェンジにより8代目モデルに移行すると同時に、生産終了となりました。8代目アコードにはユーロRは設定されなかった為、CL7型がラストモデルとなりました。
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